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お庭にいかがですか?クレマチス・バラのつる性植物

こんにちはガーデンデザイン課の北添です。
先日、お客様の庭に訪問した時にクレマチスがアーチにつたって立派な花をさかせていました。
つる性の植物を植える事によりお庭のイメージもだいぶ変わりますよね。
つる性植物は、アーチやパーゴラ、ガゼボ、トレリスなどの添景物をさらに綺麗に美しくみせることができます。
今回はそんなつる性植物のバラとクレマチスについて書いていこうと思います。

クレマチス

クレマチスは、美しい花を咲かせるつる植物として親しまれています。
別名「テッセン」ともよばれていますが、この名前は中国の「鉄線蓮」から由来したもので、茎が鉄線のように堅くなることからそう呼ばれるようになりました。
植物学上はアネモネ、フクジュソウ、オダマキなどと同じキンポウゲ科で、クレマチス属となっています。
多くのクレマチスは他のつる植物と異なって、葉柄で絡みつきながらつるを伸ばしていきます。
クレマチス属は世界中に分布しており、およそ300種の自生種があります。

クレマチスの特性

クレマチスの生育適温は15〜25℃で、日本の気候では4〜6月と9〜10月にあたります。
梅雨期と盛夏は苦手で、生育は一時休みますが、ジャックマニー系とビチセラ系、テキセンシス系は丈夫で、この時期でも生育します。
一方、根の細いアルピナ、マクロピタナ系、モンタナ系は夏の暑さを嫌うので、日よけをするか、夏に明るい日陰になるような場所に移動します。
また、バラと同じように四季咲き性の性質をもっています。
花後に剪定して株を充実させると、2〜3回花を楽しむことができます。
ただし、品種によっては一季咲きのものもあります。

庭での利用方法

近年、国内で、育種された新花とともに、国外から最新花が導入され、新種が多くなってきました。
丈夫で花期が長い中輪系品種の他にも、花形や花色が豊富になり、庭での利用範囲が広がっています。
さらに、秋咲、冬咲種も増えて、一年中楽しめるようになりました。
狭い場所には、コンテナにトレリスや藤づるなどを使って立体的でおしゃれな寄せ植えも楽しめます。
また、つるを生かすには、ゆったり誘引できる庭植えがおすすめです。
トレリス、パーゴラ、アーチなどに誘引して、おしゃれな雰囲気を演出してみてはいかがでしょうか。
トレリスに這わせるときは、つるを斜めに誘引し、できるだけ目線より高いところにつるが這うようになるパーゴラやアーチでは、花がたくさん咲くモンタナ系やジャックマニー系。テキセンシス系で育成おう盛なものをえらんで誘引すると見栄えがします。
また、旧枝咲きのモンタナ系やパンテス系はマサキやツバキなどの樹木に絡ませることもできます。
ロックガーデンにはアルピナ、マクロペタラ系など高山性品種が、花壇にはつるにならないインテグリフォルニア系が向いています。

つるバラ

つるバラの最大の特徴は、枝の多様さにあります。
伸びる長さや太さ、伸びる方向や咲き方など、枝には様々な性質があります。
ガーデンロックとして扱うつるバラは、一般につるバラと呼ばれているものから、枝が地面に這うように長く伸びるランブラーローズ、最近注目されてきたイングリッシュローズやオールドローズのなかで枝がしなやかで、つるのように仕立てられるもの、つる性のミニバラなどです。

つるバラのタイプと利用方法ランブラーローズ

枝が地面をほうふくするように伸びます。
日本に自生するテリハノイバラが先祖です。
枝は細く枝垂れる性質を持っており、10〜25mぐらいのびます。
ほとんどが一季咲きです。
花は小輪か中輪が多く、房咲きで花つきがよく、1株に数千の花がつく品種もあります。
特に最近改良された品種には耐病性にすぐれたものが多く、これまでのつるバラにない繊細さを持っています。
つるが伸びすぎて困ることもありますが、壁面などに仕立てると、美しい照り葉と細かくて上品な枝ぶりが、家の周りを優雅に演出してくれます。
また、枝がほうふくするように伸びてたちあがらないので。低いフェンスやアーチなど、シュートが立ち上がっては困るところなどに向きます。

シュートが立ち上がって長く伸びるタイプ

通常つるバラとして販売されている苗のほとんどがこの仲間です。
花は大輪から中輪、小輪とあり、一季咲きの品種がほとんどですが、返り咲くものや四季咲き性の品種も少数あります。
枝は太い枝からやや細めの枝まであり、自然の状態では木に覆いかぶさって成長します。
新しいシュートは上に向かって伸び、弓状に湾曲します。
仕立てに向く場所としては、高さと幅のある家の壁面、自然樹形に一番近い形で仕立てられるドーム仕立てなど、大きな仕立て方に向きます。
花の美しい品種が多いので、目につきやすいところで咲かせたいものです。

つるバラ全体が醸し出す風情を鑑賞する。

つるバラを育てる楽しみは、剪定したり、枝を誘引しながら、咲いてほしい形に作り上げることにあります。
美しい迫力で魅了する壁面仕立てやドーム仕立てのほか、トレリスやパーゴラ、アーチに仕立てる、樹木に絡ませる、自然石に沿わせる、などいろいろな仕立て方があります。
できれば、バラの花だけ美しく見えるのではなくて、つるバラ全体の姿が庭や建物に調和して、風情ある咲き姿になるように工夫することが大切です。
初心者の場合は、トゲのないつるバラを選んで、バラのある庭づくりを始めてはいかがでしょうか。
これなら革手袋もいらないので楽に作業ができます。

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