苔庭作りに挑戦!庭木に合わせた苔の楽しみ方

こんにちは。IN NATURAL STYLE編集部です。
苔と聞くと、みぞ蓋のへりにひっそりひっついているものや、大きな岩にまるで絵のようなつき方をしているものなどいろいろなイメージが膨らみそうですね。
亀と岩に共通しているものは、静けさです。
静かな環境でゆっくり変化していくのが魅力の苔は、見る人の心を落ち着かせる力がありますが、育てるのは難しい品種が多いものです。
そこで、初心者でも育てやすい苔の種類と育て方を紹介しましょう。

 

まずは苔に対するイメージづくりから

自宅で苔を育てたいと思ってはみても、いざどのように行動すればいいのかわからないというのが初心者にありがちな悩みです。
ホームセンターなどで苔は販売しており、店頭ですぐ入手できるでしょう。
自分で選べない場合はスタッフなどに確認するのが確実ですが、せっかくなら予備知識をもっておきたいところです。
苔を育てるという状況がイメージしにくければ、民家の庭や人里近い場所を探してみれば、比較的すぐ見つかります。
そこでどのように苔が自生しているのか、庭にはどう活かされているのかなどが、身近に感じられるでしょう。

そうしていく中で、どのような苔がどのような場所で育つのか、それがどう見えるのかなどを学ぶことができ、苔に対する審美眼が鍛えられます。
苔を育てるための情報もすぐ探せるので、まずは自分の周囲を、苔の存在に気をつけて眺めることから始めるという手もありです。

Bricks, Moss and Weeds

 

苔界のトップバッター「スギゴケ」

「和風庭園のような落ち着いたテイストにしたい」と思えば、スギゴケは欠かせない存在といえます。
スギゴケは、神社や旧家の庭でよく見られる比較的人気のある苔です。
身近にみることができる苔の中では大型な部類に入ります。
名は体を表すではないですが、杉に似た葉とはっきりとした茎を持っており、上に向かって成長する性質があります。
背の高いスギゴケはボリューム感があり、石組みなどによく使用されます。
スギゴケは、1日の半分以上、特に午前中だけ日が当たる半日蔭から日中ずっと日が当たる全日照でよく育つといわれています。
矛盾しているようですが、日当たりがよく湿気が強いという環境で自生しているので、採取するさいはそのような場所を狙うとよいでしょう。

育て方とのポイントとして挙げられるのが、乾燥させないということです。
スギゴケに限りませんが、苔類は乾燥にめっぽう弱い性質があります。
特に、十分に育っていない状態、たとえば萌芽間もない苔であれば、乾燥したとたんに育たなくなるということも少なくありません。
たっぷり潤してあげることで、丈夫な葉と茎、根をもった苔になります。
しかし、1~2年で枯れてしまうことが多いため、庭をきれいに保つためには定期的な張り替えが必要です。

Polytrichum juniperinum and Leptodontium paradoxum

 

苔ビギナーにもオススメ!「ハイゴケ」

苔は基本的に水分不足に弱い植物で、少しの乾燥でも育ちにくくなります。
ある程度生長してからであれば耐久性も増しますが、萌芽間もない苔では乾燥したとたん生育がストップする場合もあります。
日照と湿気のバランスが必要不可欠ですが、ハイゴケはある程度なら粗野な環境でも力強く自生できるタイプの苔です。
また、ハイゴケはほふく性の苔であり、横方向に生長していくという特徴があります。
繁殖スピードは早く、その剛健な性質から苔初心者にとって育てやすいものとして多く扱われています。
半日蔭や日当たりの強い場所の草の根元などを好みますが、岩やコンクリートの上など場所を選ばず繁殖可能なバイタリティあふれる苔です。

苔の特性で、日当たりの程度によって葉の色が変わりますが、ハイゴケも日当たりが強いところで明るい黄緑色になる傾向があります。
逆に日陰などでは濃い緑になります。
日当たりを工夫して、ハイゴケの表情の変化を楽しむのもよいでしょう。

ハイゴケアップ20170414

 

抜群の環境適応力!カメレオン苔「スナゴケ」

エンターテイメント業界では「カメレオン俳優」というワードが聞かれますが、苔の世界でもカメレオンのような柔軟な特性をもった種類のものがあります。
それが、スナゴケです。
スナゴケは葉のひとつひとつが粒だっており、苔の仲間でも葉が映えやすいため、庭のデザインに使われやすい苔のひとつです。
この苔は鑑賞の仕方にコツがあり、上から見ると星のようにみえるので植え付け次第でさまざまな表情を楽しめます。

また、高さが2~3センチ程度の密度が高いコロニーを形成するスナゴケは、全日照でも耐えることができます。
その耐久性はハイゴケに負けず劣らずで、育つ場所を選ばない屈強な苔です。
繁殖力も「半端じゃない」ので、蒔きゴケでも増やしやすい特徴もあります。
このスナゴケも初心者向けの育てやすい苔といえます。
植え付けの時期は特に決まっていませんが、気候が温暖なタイミングであれば生長しやすいので気にしておくとよいでしょう。

Racomitrium?

 

ポイントを押さえて苔育デビュー!

苔の種類や特性に応じて育て方のポイントは少しずつ違いますが、多くの苔に共通する点があります。
それは、「日照」「湿度」「水やり」の3つです。
特に、苔は湿気の強い場所を好む傾向があります。
苔にとって水分不足は、生育にダイレクトに影響する要素ですから、水分不足にはならないように気をつけましょう。
苔ごとにあった環境を用意してあげることで、初心者でも元気な苔を育てられます。
ポイントを押さえて、ぜひ苔育デビューしましょう。

吉城園-苔の庭5

 

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