控えめがいい!花の目立たない庭木

こんにちは。IN NATURAL STYLE編集部です。
庭木には美しい花を咲かせるものから、小さな控えめな花を咲かせるものまでとさまざまな種類があります。
大輪の花を咲かせる庭木の方が庭を華やかに彩ってくれる印象を受けますよね。
意外に思うかもしれませんが、花の目立たない庭木ならでは美しさや楽しみ方があります。
花びらの散る量が少ない分、庭の掃除の手間がかかりません。
IN NATURALのスタッフが、花が目立たない庭木の種類と楽しみ方をご紹介します。

 

花は目立たなくても庭の主役になれるマツ

花が目立たない庭木の代表格といえばマツ科の木です。
そもそもマツ科の木は裸子植物なので、きれいな花弁やがくがありません。
そのため、花が咲いてもぱっと見ただけでは、どれが花なのかわかりません。
日本の各地でよくみかけるアカマツやクロマツは、マツ科マツ属に分類されています。
マツ属の樹木は9種類ほどあり、北はロシアやカナダの北極圏、南は赤道直下のインドネシアと北半球を中心に幅広く分布しています。
日本にはアカマツやクロマツのほかにリュウキュマツ、ゴヨウマツなど6種のマツ属の樹木が自生しています。

特にクロマツは寿命が長く、長い年月をかけて育てていくと30mもの高さに成長します。
樹木が高くなるにつれて、立派な枝や樹形が維持されて風格も出てきます。
そのため、庭の主木となる代表的な樹木といってよいでしょう。
マツ属の樹木の葉が芽を出してから枝から落ちるまでの期間は約1~5年です。
放っておくと樹形の美しさが損なわれるため、年に2回「ミドリ摘み」と「もみあげ」と呼ばれる剪定を行います。
どちらも技術と知識が必要とされる手入れで、庭の美観を保つのに欠かせません。

 

鮮やかな紅葉が美しいイロハモミジ

晩秋に庭を真っ赤に彩るイロハモミジは、家のシンボルツリーとして人気があります。
イロハモミジは東北南部より南の標高1000m以下の山や平地に自生する落葉樹です。
特に川べりや谷合に自生することが多く、樹高5~10mほどに成長します。
深い切れ込みの入った特徴ある形の葉っぱは人間の手のひらに似ていますよね。
イロハモミジが美しいのは晩秋の紅葉の季節だけではありません。
新緑の時期もみずみずしい緑色の葉が庭をきれいに彩ります。
春になると暗い紫色の花を咲かせますが、目立つものではありません。

そのため、イロハモミジは花よりも葉っぱの美しさを観賞して楽しむものといえます。
イロハモミジをきれいに紅葉させるには、水をたっぷり与え乾燥させないことが大切です。
イロハモミジは空気の乾燥と夏の直射日光に弱いので、乾きすぎると葉がチリチリになってしまいます。
葉っぱが乾燥してチリチリになったり、丸くなったりしたときは土と一緒に葉っぱにも水をかけるようにしましょう。

 

樹形の色んな姿が楽しめるクロガネモチ

クロガネモチは関東より南の本州、四国、九州、琉球諸島に自生する10mぐらいの高さの常緑樹です。
秋から冬にかけて小さい真っ赤な実をたくさんつけます。
常緑樹なので冬でも葉っぱが枯れることはありません。
1年通してつやのある濃い緑色の葉っぱと灰白色の木肌のコントラストが見るものを楽しませてくれます。
実のない季節でも紫色を帯びた葉柄や新梢がきれいなので、家の庭木として人気があります。
大気汚染にも強いので庭木だけでなく、都市部の公園や街路樹と幅広い用途で使われています。

クロガネモチは雄株と雌株があり、実をつけるのは雌株だけ。
雄株は花が咲いても実はなりません。
観賞用としてクロガネモチを植えるなら、きれいな赤い実をつける雌株を選ぶとよいでしょう。
ただし、雌株の苗だけを植えても実はできません。
苗を育てるときは雄株を台木にして、そこに雌株を接ぎ木して育ててくださいね。
そうすると根元からでも雄株の若芽が出てくることもあるため、芽が出たときはなるべく切るようにしましょう。

 

緑の葉と赤い実のコントラストがきれいなソヨゴ

ソヨゴとは新潟県、宮城県より南の本州、四国、九州に分布する高さ5~10mの常緑広葉樹です。
つやのある濃い緑色の葉っぱで、ふちには鋸のようなギザギザはありません。
そのかわり少し波打つ形をした葉っぱになっていて風に揺れると周囲の葉とこすれ、かさかさと独特の乾いた音を立てます。
雄株と雌株があり、春になると新梢の葉の付け根から花序が伸びていき、5~6月にかけて小さな白い花を咲かせます。
10~11月には長い枝から垂れるような形でさくらんぼに似た赤い実をつけます。

クロガネモチと同じで実をつけるのは雌株のみとなっています。
雌株だけ植えても実がつかない場合があるため、実のついた木を観賞するなら雌株のそばに雄株も植えるとよいでしょう。
見た目がきれいで剪定や病害虫の駆除など手入れの手間が少なく、育てやすいので家のシンボルツリーとして人気が高い樹木です。
ただし、夏の直射日光に弱く、強い西日が当たると葉やけすることもあります。
直射日光が当たる場所を避けて植えるようにしてくださいね。

 

葉っぱや樹形の美しさを楽しみましょう

花が目立たない樹木は花の季節が終わっても、花びらがほとんど散らないため掃除が簡単です。
常緑樹の木が多いため1年通して葉っぱが枯れる心配もありません。
いつでもきれいな葉っぱや樹形を観賞して楽しめます。
手入れが簡単で年中緑に囲まれて過ごしたい人はマツやイロハモミジ、クロガネモチ、ソヨゴを育ててみてはいかがかでしょうか。