こんにちはガーデンプランナー長谷川です。
「枯れ木に花を咲かせましょう♪」でお馴染みの ”花咲爺さん” 。
小さい頃に読み聞かせてもらった昔話しで知っている人も多いかと思いますが、実在するんです!!!
・・・・というのは言い過ぎですが、
昔話のように枯れ木に花を咲かせるとまではいかないけど、春に咲くべき花を冬に咲かせたり、年中お花屋さんに置けるよう花を咲かせたり、ここぞ!という大事なタイミングに合わせて花を咲かせたり、花の開花時期(咲く時期)を調節してしまう現代版花咲爺さん達が植物業界にはおります🌱
そもそも花っていつ咲くの?
春、夏、秋、冬の4つの季節は、いつも順序よくめぐってきます。
植物たちはこの順序よく巡ってくる四季を温度の違いで感じとり、昼間の時間が長いか短いかでも季節を判断し(厳密に言うと明るい時間というより夜の暗い時間の長さが重要!)、自分が花を咲かせるために都合の良い時期になったら花を咲かせています。(”季節の花”という言葉があるように、植物によって花を咲かせる都合の良い時期は各々異なります。)
例えば、春はだんだん暖かくなり、それにつれて昼間の時間も長くなります。ところが、秋は、だんだん寒くなり、逆に昼が短くなります。植物はこんな風に季節によって起こる変化、それから雨や風の様子を敏感に感じとっているのです。
開花調節とは?
人の手によって植物本来の開花時期(花が咲くタイミング)を早めたり、あるいは遅らせたりすることを開花調節といいます。
お花屋さんに行くと一年中 コチョウラン や バラ や キク の花を買うことができますよね。最近ではイベントで、春以外の時期に日程に合わせて桜を見事に咲かせ観客を魅了したりしています。これらは全て生産者等、植物のプロの方々によって開花調節が行われているからこそ見ることのできるものなのです。
生産過程であったり収穫後(切り花)に、人為的に電気で明るさや温度を調節し植物をだまして咲いて欲しい時期に花を咲かせています。(例:実際は冬なのに春と勘違いさせる。などなど…)騙して咲かすなんて、なんて酷なことを!と思う人もいるかもですね。でも、季節を選ばずに、”大切なあの人の開業祝いに素敵な胡蝶蘭を!” ”大好きなあの人の誕生日に100本の真っ赤なバラの花束を!” なんてことが実現できているのも、現代の花咲爺さん達が英知を駆使して花の咲く時期を上手に調整し一年中綺麗な花を楽しめるようにしてくれているおかげ💐
開花調節に挑戦してみよう!
自宅でも開花調節に挑戦しやすい植物をいくつかご紹介♪
是非お試しあれ!
オススメ植物!!
・バラ(薔薇)
・チューリップ
バラ(薔薇)
一気に満開になって潔く散っていく姿もいいものですが、花数はほどほどでいいのでなるべく長い期間、花を楽しみたい場合もあります。そんなときはバラの開花調節がオススメ。
●調整方法
とてもシンプル!
バラの蕾がたくさんついたら蕾が見えるか見えないかぐらいのごく初期段階で先端を摘み取る“ピンチ”を行います。目安としては、ついた蕾の数の約2割ほどをピンチします。そうすることでピンチした箇所は約1週間ほど遅れてバラが開花します。
チューリップ
今時期に植物shopに行くと、冬咲きチューリップ苗が売られています。お店によっては「冷蔵処理」と明記してあるところもあります。そう、まさに冷蔵処理とは冷蔵庫で球根を管理し開花調節したチューリップのこと!! 球根を冷蔵することで冬が来たと勘違いし芽吹く時期を早めたもの。本来4月に開花予定のチューリップが2月には咲き始めます。
しかも、春の暖かい時期ではなく冬の気温の低い時期に咲くので花が散るのも遅く、通常1週間程度で散ってしまうところを、冷蔵処理で咲いたものは1ヶ月程花を楽しむことができますよ♪
●調整方法
① 8月下旬〜9月上旬 野菜室(2週間)
※球根は紙袋に入れて保存
② 9月上旬〜11月上旬 冷蔵室(8週間)
※球根は紙袋に入れて保存
③ 11月上旬 ~ 11月中旬 野菜室(2週間)
※球根は紙袋に入れて保存
④ 11月中旬〜11月下旬に植え付け
植え付け後の環境や購入時の球根の状態で、開花時期がずれたりうまく咲かない場合もあります。諸々楽しみながらぜひ挑戦してみてください🌷
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