こんにちは、IN NATURAL STYLE編集部です。
庭を素敵な空間にしてくれる「庭木」。
土があるところのなら、どこに植えても大丈夫と思っている人も多いのではないでしょうか。
実は、ほとんどの住宅街の土は、そのままでは庭木を植えるためには適していません。
そのため、庭木を植えたい場合は土づくりから始める必要があります。
ここでは、庭木を植えるための土づくりについて紹介します。
土の深さはどれくらい?植え方の手順とは?
植え付けの前に、まず地面に植え穴を掘る必要があります。
植え穴の大きさは苗木の1.5~2倍ほどで、苗木の種類や大きさによって異なります。
目安として中高木の場合は30~50cmほど、低木の場合は25~40cmほど、小型苗の場合は15~20cmほどの深さの穴を掘ると良いでしょう。
土を掘ったら、掘り上げた土に堆肥や腐葉土、肥料などを混ぜ合わせます。
次に、混ぜ合わせた土を植え穴の深さ3分の1程度まで戻します。
この土を「底土」と呼び、真ん中が盛り上がるように置くことが大切です。
底土を平らにしたり真ん中が凹んだ状態にしたりすると水が溜まりやすくなり、根腐れを起こす原因となります。
また、植える高さは、木の根張りが見えるくらいがベストです。
深く植えると木がよく育たない原因となるため、高さに注意しながら底土を戻しましょう。
底土を戻したら、中央に植え付ける苗木を置き、残りの土も戻します。
長靴などを履いて軽く踏み固めながら、少しずつ戻すことがポイントです。
土を地表近くまで戻したら、木を中心に「水鉢」を作るため、木を囲うように植え穴の外側の土を少し高く盛りましょう。
水鉢ができたら、中に水が溜まるように注いでいきます。
このとき、木を左右に傾けてゆらしながら水を注いでいくと、土の中の空気が抜けて効果的です。
水が引いたら支柱を立て、苗木と結束しましょう。
庭木を植えるときに、麻布を取るか取らないか迷う人がみられます。
麻布は時間が経つと腐って肥料になるため、基本的には取らずに植えて大丈夫です。
しかし、ツツジ類など根が細い種類は根詰まりの原因となるため、取ってあげたほうが良いでしょう。
土づくりはいつ頃から始めるべき?
土づくりには、1~2週間ほどの期間が必要です。
余裕を持って、庭木を植える2週間ほど前から準備すると良いでしょう。
まず、土壌の酸度(ph値)を調整する必要があります。
日本の土のほとんどは酸性雨によって酸性に傾いています。
庭木によって酸性やアルカリ性など好む土質は異なるため、庭木に合った酸度にしましょう。
庭木が中性~アルカリ性の土を好む場合は、植え付けの2週間ほど前から掘り上げた土に苦土石灰か消石灰を混ぜて寝かせておく必要があります。
土壌の酸性度は、測定器で計測することができ、通販やホームセンターなどで購入できます。
土壌の酸度が調整できたら、今度は土に栄養を行き渡らせるために、1週間ほど前に肥料や腐葉土を混ぜ合わせておきましょう。
また、庭の土が踏み固まっていると、水はけが悪く木がうまく育ちません。
柔らかく水はけの良い土にするためにも、植え付けをする場所を深さ10cmほど掘り返します。
それから、掘り返した土に軽石を敷き込む、もしくは黒土やバーク堆肥を半分ずつ混ぜ込むと良いでしょう。

こんな土に注意!庭木を枯らす原因に
土によっては、庭木を植えるのに適していないものもあります。
代表的なものは、「粘土質の土」です。
下が固いため、庭木に水をやってもなかなか水が引かないことが特徴です。
そのため、常に表面がジメジメしていて、コケが生えやすい傾向があります。
このような土質では、木の根が水を吸収しきれずに根が腐る「根腐れ」を起こして、うまく育ちません。
改善方法として、植え穴の土を入れ替える方法があります。
まず、掘り穴を大きめに掘って、粘土質の土を取り除きます。
その後、山土やマサ土、畑の土などに「バーグ堆肥」を20~30%ほど混ぜ込んで、埋め戻し用の土を作りましょう。
バーグ堆肥には、土に栄養を与えたり水はけを良くしたりする効果があります。
土も柔らかいため、根を張りやすく元気に育つでしょう。
サラサラで水はけが良すぎる土質も要注意です。
水分や肥料を保持する力がないため、庭木が育ちにくい傾向があります。
植え穴の土を掘って赤玉土や黒土を混ぜ、保水力と保肥力を高めましょう。
さらに、腐葉土やピートモスを加えると土に栄養が行き渡り、より良い土質で庭木を育てることができます。
ただし、無調整のピートモスは土壌を酸性にする性質があるため、中性やアルカリ性の土壌を好む庭木の場合は調整済みのピートモスを使いましょう。
どんな肥料やケアが必要?
肥料には、植物を植え付けるときに使う「元肥」や、後から追加で施す「追肥」などがあります。
元肥には、完熟堆肥に油かすや骨粉、魚粉などを混ぜ合わせた有機肥料を使いましょう。
他に、米ぬかや草木灰、腐葉土などを混ぜて作ることもあります。
元肥できたら、植え穴の底に敷き詰めて使います。
追肥は木に必要な栄養素を補うことが目的のため、即効性のある無機質の肥料を使う場合がほとんどです。
花や実をつけた木を回復させたり、新芽の成長を助けたりするときに施されます。
また、植物が育つと土壌は徐々に酸性化していきます。
一般的に植物に最適な酸性度はph5.5~6.5度ほどといわれていますが、種類によってそれぞれのため調整しましょう。
もし土壌が酸性に偏っている場合は、有機石灰などの石灰資材を使って調整が可能です。
アルカリ性に偏っている場合は、無調整ピートモスなどを施すと良いでしょう。
庭木を元気に育てるために!土づくりをしっかりしよう!

庭木を上手に育てるためには、土づくりが欠かせません。
肥料を混ぜたり酸度を調節したりして、木に合わせた土づくりをしましょう。
庭木を長く楽しむためにも、しっかりした土づくりから始めてみてはいかがでしょうか。
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