こんにちは。IN NATURAL STYLE編集部です。
庭のある住まいでは、自分好みに庭づくりができる楽しみがあります。
庭木を植えたり、季節の花々を育てたりするのもよいでしょう。
ただし、庭をよい状態に保つためには、庭木や草花の手入れを欠かさないことが大切です。
なかでも、庭木の手入れは大変な作業かもしれません。
そのため、プロにお任せすることも選択肢のひとつです。
ここでは、自分で手入れする場合とプロに依頼する方法、それぞれについて紹介します。
庭木はどんな手入れをすればいい?
庭木をそのままにしておくと枝が伸び放題になり、庭の景観を損ねることにもつながります。
また、隣接する住宅や道路にはみ出す恐れもでてきます。
それを避けるためにも、不要な枝を切るほか、高さを揃えたり形を整えたりする作業が必要です。
これらの作業を「剪定」と呼んでいます。
剪定は、庭木の種類や状態に合わせて行うことがポイント。
そのひとつ「透かし剪定」には、大きくなりすぎた庭木を小さくする強剪定のほか、不要な枝を落とす弱剪定があります。
また、枝の半分から3分の1くらいのところを切る「切り戻し」があり、こちらは野菜を育てるときなどにも使われる方法です。
ほかには、生垣やトピアリーなどを整える「刈り込み」(刈り上げ)、新芽などを摘み取る「芽摘み」(みどりつみ)が知られています。
また、剪定には夏剪定と冬剪定とがあり、
毎年、夏冬の2回行うことがおすすめです。
ちなみに、夏剪定は6月ごろに行い、伸びすぎた枝の剪定作業が中心になります。
一方、冬剪定は庭木の形を整えるために大きく剪定を行います。
なお、剪定の対象になるのは不要な枝で、これらは「忌み枝」(不要枝)と呼ばれています。
忌み枝を放置しておくと採光や風通しが悪くなり、庭木の生育を妨げることを知っておきましょう。
忌み枝がわかれば自分でもできる
庭木を剪定することで採光や風通しがよくなるほか、栄養を効率よく吸収することにも役立ちます。
剪定をするためには、忌み枝を見分けることが大切なポイントです。
また、忌み枝の見分けができれば、庭木の剪定を自分で行うことも可能になります。
忌み枝のひとつに「枯れ枝」があり、比較的見分けが付きやすい枝です。
こちらの枝は、折れて落下する危険性や病害虫の発生源にもなります。
また、樹形を崩す枝として、徒長枝(飛び枝)、立ち枝などがあります。
胴吹き(幹吹き)、ヒコバエ(ヤゴ)のように、樹形を崩すだけでなく栄養吸収を妨げて木を弱らせる枝も存在します。
ただし、ヒコバエは木の性質にもよるため、剪定の判断が難しいとされています。
ほかにも、懐(ふところ)枝、かんぬき枝、車枝など、忌み枝にはいろいろな種類があります。
忌み枝の場所もさまざまで、太い枝や細い枝も存在します
剪定は切る位置と切り方が重要
庭木の剪定をするときは、ハサミやノコギリのほか脚立の用意も必要です。
ハサミには剪定バサミのほか、植木バサミ、刈り込みバサミなどがあります。
また、ノコギリには高枝ノコギリもあるため、用途に合わせて使い分けましょう。
剪定をするときは、枝を切る場所が大きな鍵を握ります。
特に、太い枝を切るときは、枝の重みで生木が裂けないように、枝の根元に掛かる力を分散させることがポイントです。
そのためには、一気に切り落とすのではなく、2回に分けて切る必要があります。
まず、枝の根元から少し上に「受け」(下から切り込みを入れる)をつくり、受けよりも少し上にある枝を切った後に、枝の根元を切ります。
また、細い枝を切るときは、芽の位置に注意する必要があります。
外芽と内芽のうち、不自然な形に枝が伸びないために外芽を残すことが大切です。
ハサミを入れる場所は、芽からほどよい距離を意識する必要があります。
芽よりも10ミリほど先のところを選び、芽の生えている方向に合わせる形で切ることがポイントです。
難しい手入れはプロに任せるべき
手が届く枝や、簡単に切り落とせる枝などは、自分で剪定することができます。
しかし、自分で作業をした結果、残すべき枝を傷つけることも少なくありません。
最悪の場合、せっかくの庭木を枯らすことにもなります。
また、高所で作業をするには脚立が必要になりますが、バランスを崩して脚立から落下する恐れもでてきます。
このようなリスクを避けるためには、なにもかも自分で行わないでプロに依頼することを考えましょう。
むしろ、自分で剪定するのは伸びすぎた枝を整える程度にしておくと、気が楽になるかもしれませんね。
庭木を剪定して、円錐形仕立て、玉仕立てなどの「人工樹形」をつくる方法がありますが、自分で行うのにはコツが要ります。
また、生垣や植え込みに奥行きがある場合や、庭木が多い庭などを手入れするのは大変かもしれません。
このように難しい作業が想定される場合は、最初からプロに頼むことをおすすめします。
庭木の剪定をプロにお任せした場合と自分で行った場合とは、出来映えに「雲泥の差」があることを知っておきたいですね。
定期的な施肥や薬剤散布も必要
庭木の手入れは剪定だけで終わるのではなく、施肥や農薬散布を行う必要があります。
施肥とは庭木に肥料を与えることをいい、庭木をよい状態に保つためにも不可欠です。
施肥をするときは、肥料の成分や役割はもちろん、庭木に与えるタイミングを知っておきましょう。
ちなみに、樹木の回復を目的とした即効性のある肥料は「お礼肥え」といい、花や実が終わった後に与えます。
また、春の芽出しに向けての緩効性肥料「寒肥」は、冬の休眠期に与える肥料です。
庭木に農薬散布することで、病害虫から守るなどの役割が期待できます。
農薬を使うときは、病害虫の予防、殺菌、害虫駆除など、それぞれの目的に応じて選ぶことが大切です。
もちろん、それらの農薬を散布する時期も確認しておきたいですね。
庭木のためになる手入れを心がけよう
庭木を手入れすることで、見た目がよくなることが大きなメリットです。
また、採光や風通しがよくなるなど、庭木の生育にもメリットがあります。
庭木の手入れに際しては、それらを意識しながらバランスよく行うことが大切です。
また、庭や木の状態によっては自分で手入れするのではなく、プロにお願いしたほうがよい場合も少なくありません。プロに剪定を依頼すると費用が掛かりますが、それ以上に得るものが大きいことを知っておきましょう。
インチュラルではお庭や外構のご相談を承っております。 小さな悩みから大きな悩みまで、花壇のお花選びから駐車場などの外構工事まで 何でもご相談ください! LINEからお庭相談する メールフォームからお庭相談する ガーデンデザイン部の施工事例はこちら |