こんにちは、IN NATURAL STYLE編集部です。
自家用車を持っているなら、自宅の敷地内に駐車場があると便利ですよね。
敷地内にある自宅以外の門やフェンス、駐車場といった建造物を外構といいます。
外構に駐車場を造るときには知っておきたいポイントがいくつかあります。
実際に使い始めてから「失敗した」と後悔する人も少なくないため、十分注意しましょう。
この記事では、外構駐車場の種類や舗装の方法、使いやすい駐車場にするための対策や事例について紹介します。
目次
外構には駐車場を造ろう!どんな種類があるの?
外構駐車場には、主に3つのタイプがあります。
「オープンタイプ」と「カーポートタイプ」、および「ガレージタイプ」です。このうち、最も工事の期間が短く費用を安く抑えやすいのが「オープンタイプ」です。
駐車場スペースを舗装するなどして整備するタイプで、舗装の方法によって費用が変わってきます。
ただし、「オープンタイプ」には屋根がないので雨や雪が車に直接かかってしまいます。
乗り降りする人がぬれやすくなるのもネックといえるでしょう。
「カーポートタイプ」とは、柱と屋根だけで構成されるカーポートを駐車場スペースに設置するものです。
雨雪が車にかかるのを防げる点や車の乗り降りでぬれにくくなる点がメリットです。
ただし、玄関から離れたところにカーポートを設置すると、自宅に出入りするのにいちいち傘をささなくてはならなくなる可能性も出てきます。
カーポートの入り口にチェーンやゲート、シャッターなどを設置しておくと、敷地内への侵入を防ぎやすくなります。
「カーポートタイプ」ではスペースの四隅に柱を建てる必要があるので、車のサイズが限定されてしまうことに注意しましょう。
素材には鉄やアルミが使われるのが一般的です。
人気が高いのはアルミ製ですが、台風や強風で屋根が飛んだり割れたりする被害も増えています。
「ガレージタイプ」とは屋根と壁のある車庫のことです。
出入り口にシャッターをつけられるので、防犯性にも優れています。
費用は高くなりますが、車を大切にしたい人には人気が高いタイプです。
シャッターには手動タイプと電動タイプの2種類があります。

外構に駐車場を造るときの舗装方法は?
外構に駐車場を造るときは、スペースを舗装しなくてはなりません。
主な方法には「砂利」や「コンクリート」があり、部分的に「芝生」や「タイル」を使う方法も人気です。
「アスファルト」が使われることもありますが、熱に弱いのがネックといえるでしょう。
舗装の方法で最もリーズナブルなのが「砂利」を使う方法です。
スペースの土を硬くしてから砂利を敷き、さらに硬く固めます。
砂利を歩くと音がするので防犯面にも期待できます。
短期間で工事が終わるのはメリットですが、雑草が生えることや歩きにくい点に注意が必要です。
砂利の下に防草シートを敷いておくと雑草が生えるのを防ぎやすくなるでしょう。
また、雪が多い地域では砂利敷きにすると、雪かきがしにくくなる可能性があります。
車や人の出入りによって砂利が道路側にこぼれてしまうケースも少なくありません。
「コンクリート」は駐車場の舗装に広く使われている素材で、丈夫で耐久性が高いのがメリットです。
見栄えも歩きやすさも申し分なく、車の出し入れもスムーズにできます。
ただし、直射日光が当たる場所では照り返しが強くなるおそれがあり、逆に湿気が強い場所ではコケが生えてしまうことも珍しくありません。
工期も長くなりがちで、費用も安くない点に留意しましょう。
「コンクリート」で舗装をする場合は、最初にコンクリートの厚み分だけ土を取り除き、スペースの土を固めます。
次に、コンクリートを流し入れるための枠組みを設置し、砕石や鉄筋を敷設してコンクリートを流し入れます。
コンクリートが固まれば完成です。
「コンクリート」は高価なので、リーズナブルな「砂利」と組み合わせて使うのも一つの方法でしょう。
「砂利」というと灰色で味気ないイメージを持つ人も多いかもしれませんが、ピンクや黄色、白などの色が付いたおしゃれな化粧砂利も次々に登場しています。
道路の近くとタイヤが当たる部分だけをコンクリートにして、ほかの部分には化粧砂利を敷くという方法を選ぶ人は少なくありません。
コストパフォーマンスが良いだけでなく、見た目もおしゃれにしやすいでしょう。
ただし、砂利は大雨などによって流されてしまう可能性もあります。
自然災害が増えているので、地域性を考えて舗装方法を選ぶことも重要です。

外構に駐車場を造る際に多い失敗と対策を参考にしよう!
外構に駐車場を造る場合には、失敗例を知っておくと対策を講じやすくなります。
失敗例で多いのが、「駐車場が使いにくかった」というものです。
国土交通省管轄の財団法人「駐車場整備推進機構」は、車1台に必要な車庫の広さについて基準を設定しています。
たとえば、小型自動車なら「奥行き5.0メートル×幅2.6メートル以上」、普通自動車なら「奥行き5.9メートル×幅2.9メートル以上」といった具合です。
しかし、車の大きさや利用する人の状況、道路に対する駐車場の角度や見通しの良さなどによって、必要になる広さは変わってきます。
基準通りに施工するのではなく、さまざまな要因を考慮して広さを決めましょう。
また、広さだけではなく位置取りも大切です。
複数の駐車スペースを縦に配置すると、奥の車が使いにくいといった失敗が起きやすいので注意しましょう。
子どもが産まれて大きくなると自転車やバイクを使うようになるかもしれません。
将来のことまで考えて、できる限り余裕を持ってスペースを確保しておくと安心です。

外構駐車場の事例1:コンクリートと化粧ブロック
新しく駐車場を造るのではなく、すでにある外構駐車場のスペースを増やしたいという人もいるのではないでしょうか。
「カーポートタイプ」や「ガレージタイプ」では手軽にスペースを広げるのが難しいことも少なくありませんが、「オープンタイプ」の駐車場なら比較的簡単にスペースを広げられます。
駐車場の周囲に使っていない土地があるなら、その部分を有効活用することも検討してみましょう。
土地をコンクリートで舗装するだけで、より広い駐車場が造れることがあります。
建造物に使われる化粧ブロックには非常におしゃれなものが増えています。
化粧ブロックとはブロックの表面を加工したり色づけしたりしたもので、一見しただけではブロックだとわからないようなものも少なくありません。
高級石材風やレンガ風、タイル風などの化粧ブロックは人気があります。
費用を抑えながら、スタイリッシュな塀や囲いを造れるのが化粧ブロックの魅力です。
駐車場と自宅との境界線や駐車場の周囲に化粧ブロックを使うと印象ががらりと変わるでしょう。
外構駐車場の見た目も良くなり、安全性や防犯性もアップするので一挙両得です。
外構駐車場の事例2:タイルとコンクリート
外構駐車場は人目に触れやすい場所でもあるので、見た目にこだわりたい人も多いかもしれませんね。
そんな場合はタイルや芝生を部分的に使う方法も検討してみてはいかがでしょうか。
駐車場の全面にタイルや芝生を敷くと車の重量で破損したり劣化したりしやすいため、部分的に使うほうが長持ちします。
コンクリートの駐車場にタイルや芝生をライン状や格子状に配置する方法は大変人気があります。
アイデア次第でオリジナリティあふれるスタイリッシュな駐車場を造ることもできるでしょう。
特にタイルは駐車場に高級感を求めている人やモダンな雰囲気を好む人に向いています。
車の重みがかかっても破損しにくい厚みと強度のあるタイルを使うことが大切です。
また、タイルの部分だけが下がってしまうことがあるので、タイルの下をしっかり固めてもらうこともポイントになってきます。
一方、芝生はナチュラルな雰囲気を出しやすく、都会のなかでも自然を感じられるのが魅力です。
小さな子どもがいる家庭にはうってつけではないでしょうか。
芝生で模様を作るのも印象的な方法ですが、人工芝をきれいに敷設するにはある程度の広さが必要なので細かなデザインには向きません。
コンクリートを敷くスペースも必要となるため、駐車場用に広い土地が確保できる場合に適しています。
外構駐車場の事例3:カーポートに目隠しパネル

外構駐車場は利便性を考慮して道路に接するように設置するのが一般的で、道路からの視線をどうしても受けやすくなりがちです。
壁のないカーポートでプライバシーが気になる場合は、目隠しパネルを利用してみましょう。
部分的にパネルを貼るだけで視線を遮る効果が期待できます。
玄関の様子を見えにくくすることもできるため、出入りの際に内部をのぞかれるのも防げて安心です。
カーポートタイプの外構駐車場には壁がないので、横風が強いときに雨や雪が降ると屋根があっても車や人がぬれやすくなります。
このようなケースでは、カーポートにサイドパネルを貼るのが効果的です。
カーポートに貼るパネルのメリットはこれだけではありません。
車の塗装は紫外線で変色することがあるため、紫外線をカットできるパネルを選ぶと車の価値が低下するのを防ぎやすくなります。
また、夏に猛暑となる年が増えているために、車内の温度が下がらなくて困っている人も多いのではないでしょうか。
パネルを貼ると車の温度上昇をかなり緩和できます。
遮熱タイプのパネルなら、より一層の効果が期待できるでしょう。
外構駐車場に化粧ブロックや目隠しパネルだけを設置すると、無機質で味気ない雰囲気になりがちです。
そんなときは、道路との境に植栽を施すことを検討してみましょう。
プライバシーを確保できるだけでなく、おしゃれな印象が加わります。
植栽にはさまざまな方法があるので、自分の好みにこだわって選んでみるのも楽しいかもしれませんね。
外構に駐車場を造る際には安くない費用がかかるのが一般的です。
一度造るとそう簡単には変えられないことも少なくないでしょう。
将来のことや増えている自然災害についても考慮しながら、最適な方法を選ぶことが大切です。
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