※この記事には害虫の写真が含まれています。姿を知らなければ発見・対応が難しくなるため掲載していますが、虫が苦手な方は閲覧にご注意ください。
こんにちは、ガーデンデザイン課の北添です。
最近、外の気温が高すぎて少し夏バテぎみです。
私たちも、この暑さが辛いと思いますが、植物達もこの気温ですと、我々と一緒で元気がなくなってしまいます。
なので植物達の水やりは欠かさずあげて下さい。
ついでに植物に目をむけて葉の確認もして下さい。
この夏場の時期なので、植物に害を与える昆虫が多く発生します。
葉を枯らしたり、食べたりします。
せっかく育てた植物にそのようなことが起きないように、今回は植物の害虫について少しだけ紹介したいと思います。
害虫の種類と予防&対策方
アブラムシ類
春先から晩秋まで、葉や茎に多数の個体がついて、集団で汁を吸う。
メスの成虫が卵を生まず幼虫を産み落とすので、短い間に個体数が増加する。
長生きしている茎や新芽に多くの個体がついて吸収した場合、生育に影響がみられたり、しおれることもある。
予防方法
風通しを良くし、日当たりの良い場所で育てる。
週に一度くらいのペースで、葉裏を濡れティッシュなどでふく。
対処方法
見つけたら個体数が多くなる前に取り除く。
種によっては薬剤抵抗性を獲得しているので、農薬をまき続けるのは避けなければならない。
カイガラムシ類
カメムシの仲間だが、体中がロウ物質に覆われ、固着しているので、昆虫には見えない。
枝などにびっしりついていると、その枝の葉がしおれたりするばかりか、樹勢も衰える。
予防方法
成虫が飛来するので予防は困難。寄生された樹木の近くに鉢などを置かない。
対処方法
ブラシなどでそぎ落とすか、薬剤を使用する。
薬剤の使用は、春に動き回る幼虫がメス成虫の体から出てきた直後に限られる。
これを逃すと、分泌するロウ物質が厚くなり、薬剤の効果が低くなる。
カメムシ類
カメムシは茎や葉の樹液を吸うが、多くのカメムシは、栄養をつけるために種子を食する傾向がある。
しかし栽培されている果樹の果実は、品種改良により果肉が厚くなっているので、カメムシが口吻を刺しても種子に届かない。
その為、単に果実に傷がつくだけで、カメムシは栄養が取れないという事態になっている。
予防方法
成虫が飛来するので予防は困難。
毎年のように発生する場合は、果実に果実袋などをかける。
対処方法
薬剤を散布するのが良い。
多くは日没後に飛来するので、薬剤は早朝か夕方に散布する。
コガネムシ類
成虫が葉や花などをかじられる。
ひどいと、ほとんどの葉がかじられて丸坊主になることもある。
幼虫は土の中にいて根をたべるので、小さい木や草花、野菜などは、根がなくなり枯死することもある。
土中で食害するため、被害が大きくなるまで分からないことが多い。
予防方法
成虫の予防策はない。
有機物の多い土を好むので、落ち葉や枯れ草を残さず、未熟ないたい肥は使わない。
対処方法
生育が悪い時、株を掘って根が明らかに少なければ、付近を掘って幼虫を確認し、粒剤などを土に混ぜて対処する。
ゾウムシ類
頭部に口吻を備えている甲虫の仲間。
葉や花を食べてしまったり、実に穴をあけて産卵したり、茎を切断し産卵するなど、被害や発生時期は種によって異なる。
予防方法
森林や草地に多くすみ、成虫が飛来するので予防は困難。
対処方法
見つけ次第捕殺する。
クリギシゾウムシに対してはクリの実を燻蒸するしか対応策はない。
ドクガ類
ドクガ類の幼虫はいわゆる毛虫である。
種によって大きさや生態も異なる。
チャドクガは、老熟するまでは集団で行動して葉を食べる。
毒毛を持つため、幼虫を触って毒毛が皮膚に触れると痛がゆくなるので、その部位をかかないように注意する。
また脱皮したあとの殻にも毒毛があるので、風に飛ばされたり毒毛により、触っていないのに炎症が起こることもある。
マイマイガは、様々な植物の葉を食べることができ、森林だけではなく住宅地の樹木でも発生する。
毒毛はないが、大きな卵塊の形で樹に産みつけられる為、育成条件がよければ、時に大発生して樹木を丸坊主にしてしまう。
予防方法
成虫が飛来するので予防は困難。
チャドクガは、風通しを良くしておくと産卵しない傾向があるので、剪定時に注意する。
対処方法
チャドクガが発生したら、集合している時に枝ごと切り落として取り除くのが確実である。
樹全体に広がってしっまた場合は、薬剤を散布する。
マイマイガは薬剤で防除するが、木の実などに産み付けられた卵塊で越冬するので、見つけ次第除去する。
最後に
以上、害虫の種類や予防方法・対処方法を紹介してきました。
自分の育てた、丈夫で綺麗だった植物が害虫により葉がかじられたり、枯れてしまっていたらショックですよね。
また予防も対処も手間が掛かるので大変です。
しかし、害虫のトラブルは植物を育てる場合には、切り離すことが出来ません。
毎日、観察して、早期発見、早期対処で楽しいガーデニングライフを送って下さい。
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