こんにちは、IN NATURAL STYLE編集部です。
カイガラムシやアブラムシ、うどんこ病などから庭木を守るためには薬剤を上手に使うこととが必要です。
それには、殺菌剤と殺虫剤との違いや、目的や散布方法などに適した薬剤選びが欠かせません。
そこで、この記事では、病気や害虫から庭木を守るために必要な、上手な殺菌剤の選び方と使い方を紹介していきます。
大切な庭木の手入れの1つである殺菌について知っておきましょう。
庭木の手入れに使う薬剤の種類
庭木の手入れは水やりだけというわけにはいきません。
害虫や病気などから庭木を守るためには、薬剤の種類を適切に選び消毒をする必要があります。
薬剤の種類を選ぶにあたって、まず重要なのは目的です。
薬剤は主に2つに大別され、害虫駆除に使用するのが殺虫剤、病気を予防・治療するのが殺虫剤です。
また、これら二つの性質を併せているのが殺菌殺虫剤です。
殺菌剤はさらに2つの種類に大別できます。
病原菌への感染を予防する目的で使われるのが保護殺菌剤です。
また、予防効果に加え、治療効果を持つのが浸透性殺菌剤といいます。
殺菌剤として販売されているほとんどの商品は保護殺菌剤です。
保護殺菌剤を散布することで、葉の表面に付いている害虫や飛来してくる害虫などを退治できます。
また、保護殺菌剤によって、病原菌の繫殖を抑える効果もあります。
しかし、すでに植物の内部に入ってしまった菌には効果を発揮しません。
一方、浸透性殺菌剤は、薬の成分を葉に浸透させ、侵入したばかりの病原菌を退治する効果がある殺菌剤です。
うどんこ病・灰色かび病に効く浸透性殺菌剤などが販売されています。

薬剤のタイプもいろいろある
目的に応じて薬剤、殺菌剤を選んだら、次に考えなければならないのが散布面積や散布方法です。
薬剤のタイプは大きく分けて「エアゾール剤」「スプレー剤」「粒剤」の3種類があります。
薬剤を霧状にして散布するのがエアゾール剤であり、広範囲の散布に向いています。
液体の薬剤を細かい粒状にして噴射するのがスプレー剤であり、これは庭木の部分的な消毒に適しています。
薬剤のほかに鉱物などを混ぜ込んで細かい粒状にしたものが粒剤であり、株元などの細かい場所に使うのに適したタイプです。
庭木の規模や、殺菌などをする植物に合わせて選びましょう。
殺菌剤選びのポイントは?
植物の種類も殺菌剤選びの大切なポイントです。
殺菌剤は適用される植物のグループについての記載があります。
草花類のすべてに使用できる「花木類・観葉植物」や庭木類である「樹木類」、果樹の場合は「果樹類」、ハーブや野菜などの「野菜類」などです。
同じ果樹でも、実を食べるなら「果樹類」の殺菌剤を、観賞用なら「樹木類」など、目的によって選びます。
また、事前にかかりやすい病気がわかっている場合には予防用の殺菌剤である保護殺菌剤、害虫も同時に防ぐ場合には殺菌殺虫剤、病気の治癒には浸透性殺菌剤など、薬剤の種類も適切に選びましょう。

周りへの影響も考えて殺菌剤選びを
庭木の場所や環境も薬剤選びで忘れてはいけないポイントです。
もし、隣の建物との距離が近い場合、薬剤を霧状にして広範囲に散布するエアゾール剤などは注意が必要です。
隣の庭木や建物に影響を与えないか気をつけます。
また、殺菌・消毒成分があるため、子どもやペットなどに影響を与えないかも考慮しておきます。
必要に応じて薬剤の種類やタイプを変えることが大切です。
たとえば、アブラムシの除去の場合だけでも、薬剤の種類やタイプはいろいろあります。
スプレー剤やエアゾール剤の薬剤の場合では、希釈する必要がないことや、特別な噴霧器が必要ないのが特徴です。
とはいえ、これらの薬剤が隣の庭木にかかって影響を与えそうな場合は、粒剤にする方法もあります。
粒剤は根本から薬効成分が吸収されるので、草花であれば粒剤が向いています。
また、高いところまで届くように作られているジェットタイプの場合は、使用する際には特に注意が必要です。
業者の利用も選択肢に
殺菌剤による消毒は、庭木を病気から守るために必要です。
しかし、庭木の本数が多い場合や面積が広い場合は、自分でやるのはなかなか難しいこともあるでしょう。
そのため、状況に応じて業者に依頼するのも選択肢の1つです。
たとえば、カイガラムシは年間を通して発生しますし、アブラムシは特に4~6月、9~11月に大量発生してしまうこともめずらしくありません。
7月~9月は1回の消毒だけでなく、複数回行ったほうがよいといわれています。また、うどんこ病や炭そ病は春と秋にかかりやすいため注意が必要です。

このように、庭木の害虫・病気対策は頻度が多く大変ですし、庭木の種類や季節に応じて適切な方法も選ばなければなりません。
庭木の規模が大きい場合は、どうしても病気の予防や害虫の駆除などが追い付かないこともあるため、プロに任せたほうがいいケースもあるでしょう。
殺菌剤の散布だけでなく庭木の剪定を依頼できる場合もあります。
上手に利用することで庭木の手入れが楽になりますので、ぜひ一度インナチュラルにご相談くださいませ。
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