シマトネリコ
Fraxinus griffithii
モクセイ科 トネリコ属 | 別名 | タイワンシオジ |
原産地 | 日本(沖縄)、台湾、中国、フィリピン | |
形態 | 半常緑性高木 |
耐寒性:やや弱い / 耐暑性:強い / 耐陰性:あり
こんにちは、IN NATURAL STYLE編集部です。
きらきら光る、美しい葉が魅力のシマトネリコ。
とても大きく育つため、庭に植えれば夏の強い日差しを和らげる効果が期待できますし、プライバシーを確保するための目隠しとしても利用が可能です。
また、鉢植えで植えることもでき、初心者でも育てやすいため人気があります。
この記事では、シマトネリコを庭木として育ててみたい人を対象に、その特徴や手入れの方法について解説をします。
シマトネリコは沖縄や中国、台湾が原産地
シマトネリコは、沖縄地方や中国、台湾、フィリピンなどを原産地とするトネリコ属の植物です。
一般に、シマトネリコは常緑樹として知られていますが、寒さに弱いため、寒冷地で生育されている場合は、冬になると葉が落ちることがあります。
そのため、「半常緑樹」とよばれることもあります。
日本では、関東以南の地域で主に見られます。
シマトネリコは生命力が強く、育ちやすいため、庭木や街路樹として人気があります。
地植えの場合、放置すると15~20m程度の高さまで生長することがあるため、剪定をして高さをおさえることが必要です。
日当たりの良い場所を好みますが、耐陰性があり、半日陰でも育ちます。
そのため、屋内での生育もできます。
ただし、乾燥には弱いので、鉢植えで育てる場合は夏場に注意が必要です。
地植えの場合は、植え付けて間もない時期を除いて水やりは必要ありませんが、雨の少ない時期は気をつけてください。

シマトネリコを育てるうえで気をつけること
シマトネリコは生命力が強く、グングン生長することは先述したとおりです。
しかし、シマトネリコは寒さに弱いため、気温が-3~-5度くらいになると葉を落としたり、枝の先から枯れたような状態になったりします。
ただし、それだけで枯れているかどうかは判断ができません。
枯れているかどうかを判断するためには、爪などで枝の皮をむいてみるとわかります。
皮の下が黄緑色なら枯れていませんので、暖かくなれば新たに枝の先から芽が出てきます。
皮の下が茶色なら枯れているので、切ってしまって差し支えありません。
水やりについては、しっかりと根が張るまでの1年程度の間は、たっぷりと行うことが必要です。
地植えの場合は根元にホースを置き、地中まで水を染み込ませるイメージで行うと良いでしょう。
2年目以降は、基本的に降雨にまかせておけば問題ありません。
なお、シマトネリコは病気や害虫に強いといわれていますが、褐斑病などの症状が葉に生ずることがあります。
また、ハマキムシやシマケンモンの幼虫による被害を受けることもあります。
意外なのは、カブトムシによる被害です。カブトムシはシマトネリコの樹液を好むため、樹皮を削ってしまうことがあります。

シマトネリコを剪定する時期
シマトネリコは非常によく育つので、庭木の場合、放置すると1年で50~60cmほど伸びてしまいます。
そのため、定期的な剪定が必要です。
シマトネリコの剪定を行うのに適した時期は、3月~10月のうち、真夏以外です。
シマトネリコは寒さに弱いので、寒い時期に剪定を行ってしまうと、そこから弱って枯れてしまう恐れがあります。
また、一気に行うのではなく、少しずつ伸びた枝を切り落としていくことがポイントです。
なお、5月下旬から7月上旬はシマトネリコが開花する時期なので、花を楽しみたい場合はこの時期の前に剪定をするのは控えましょう。

シマトネリコの剪定に必要な道具と、剪定すべき枝について
シマトネリコの剪定をするうえで最低限、準備するべき道具は剪定バサミとノコギリと癒合剤(ゆごうざい)です。
ハサミについては工作用のハサミや生け花用のものを使うとケガをする可能性があるので、必ず剪定用のハサミを用意しましょう。
癒合剤とは、切り口に塗る薬剤のことです。
癒合剤を切り口に塗ることで害虫が発生するリスクを軽減したり、切り口の癒合を促進したりする効果があります。
細い枝なら不要ですが、ノコギリで切るような太い枝は切り口が塞がるまでに時間がかかるので、できるだけ塗っておきましょう。
剪定を行う目的は大きくなりすぎるのを防ぐことのほか、病害虫の予防や見た目の美しさを維持すること、株への負担を軽減することなどがあります。
具体的には枯れている枝、根元から出ている芽、幹から何本も出ている細い枝の剪定を行ってください。
枯れている枝を判断するポイントは、枝が乾燥しているかどうかです。
曲げたとき、ポキっと折れてしまうような枝は枯れているので、剪定の対象としてください。
根元から出ている芽や幹から出ている細い枝は、放置しておくと栄養を吸い、他の部分に栄養が行き渡らなくなります。

剪定はプロに依頼しても良い
シマトネリコは生長が速いので、剪定を欠かすことができません。
生長が速いということは見た目も崩れやすいということですし、剪定の作業量も多くなります。
そのため、業者に依頼するのも1つの方法です。
背が高くなりすぎると作業に危険を伴いますし、上手に剪定することが難しくなります。
剪定にも正しいやり方があるので、大事なポイントをおさえて寿命を長く保ちたいのであれば、プロに依頼することも検討してみましょう。
もちろん、インナチュラルでも庭木の剪定を承っております。
まずは店頭やLINEでお気軽にご相談くださいね♪
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