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くすっと笑える植物の名前 〜珍名・和名編〜

こんにちはガーデンプランナー長谷川です。

世界には植物が何種類存在するかみなさん知っていますか?
一般的に、確認されているものだけでも20万〜30万種あると言われております!!

こんなにたくさんの植物にそれぞれ名前が付いているわけなんで、中にはとってもユニークな名前の植物もたくさんあります。
特に日本人がつける「和名」は茶目っ気あふれる名前がいっぱい!
そこで今回は選りすぐりの珍名を持つ植物をご紹介したいと思います。

珍名植物①「アアソウカイ」

学名:Pachypodium geayi
分類:リンドウ目キョウチクトウ科パキモジウム属

和名が “アアソウカイ” です。
なんてぶっきらぼうな名前なんでしょうね。
見た目もトゲトゲで名前の通りぶっきらぼうなワイルドな植物です。
ただ、漢字にすると ” 亜阿相界”。
原産地のマダガスカルが、アジア(亜細亜)とアフリカ(阿弗利加)の境界であることに由来するそうで、
そう言われてみるとアジアとアフリカを股にかけたワールドワイドな感じもしてきたような…
名前の印象って大事ですね。

珍名植物②「ヘクソカズラ」

学名:Paederia scandens
分類:リンドウモク目アカネ科ヘクソカズラ属

和名がヘクソカズラです。
漢字で書くと「屁糞蔓」。
名前の由来は漢字を見て想像がつくかとは思いますが、葉や茎に悪臭があることから付けられたそうです。
しかも花言葉は「人嫌い」なんだか名前も花言葉も切ないですね。
そんなヘクソカズラですが全国そこかしこで自生しているので、発見したら是非葉っぱや茎をちぎって匂いを嗅いでみましょう。臭いですよ。

珍名植物③「カネノナルキ」

学名:Crassula ovata
分類:ユキノシタ目ベンケイソウ科クラッスラ属

カネノナルキ(漢字では「金の成る木」)だなんてとっても縁起の良い名前ですね。
実は正式な園芸上の和名は「花月」なんですが、販売業者が縁起物として売り出したためについた呼び名がこの名前なんです。
新芽が数ミリ出たぐらいの時に5円玉や50円玉の穴を新芽に通してそのまま育てられ、まるでお金が成っているかのように見せて販売していたことが由来のようですよ。
風水的にも金運UP効果があるとされているので部屋に置いてあやかってみては?

珍名植物④「ナンジャモンジャノキ」

学名:Chionanthus retusus
分類:ゴマノハグサ目モクセイ科日ヒトツバタゴ属

「なんじゃもんじゃの木」って変な名前ですね。
明治時代、道路沿いにこの木があり、名前がわからなかったので「何の木じゃ?何の木じゃ?」と呼ばれているうちにいつのまにか「なんじゃもんじゃの木」という変わった名前になってしまったそうです。
この「なんじゃもんじゃの木」、実はヒトツバタゴ、クスの木、カツラの木など複数の樹木を指しているんですが(昔は名前不明なら全部「なんじゃもんじゃ」になっていたのですかね?)
一般的には「なんじゃもんじゃの木」=「ヒトツバタゴ」を指すことが多いようです。
なんじゃもんじゃ!!
むやみに声に出したくなるのは私だけ?

珍名植物⑤「オオイヌノフグリ」

学名:Veronica persica
分類:シソ目オオバコ科クワガタソウ属

日本の在来種にイヌノフグリという植物がいて、まん丸の実が二つ連なって成るのでその形が犬のフグリ(睾丸)に似ているからというのが名前の由来です。
オオイヌノフグリ自体は外来種で、花が在来種のイヌノフグリより大きいためオオイヌノフグリという名が付きました。
花のサイズが大きいのでそう命名されてしまったのですが、実の形はイヌフグリと比べるとそこまでフグリ感はないです。
現在では繁殖力でオオイヌノフグリの方が勝ち本家のイヌノフグリは数が減り環境省によって絶滅危惧種に指定されています。
よく耳にするのもオオイヌノフグリの方が多いかと。
名前はちょっと恥ずかしいですが、青くて小さな可愛らしい花を咲かせる素敵な山野草です。

珍名植物⑥「モッテノホカ」

分類:キク科

食用菊として栽培されているものの一種。
独特の芳香があり、お刺身など生鮮品んに添えたりと各種料理に使われています。また花壇や切り花にも向きます。
名前の由来は、「思いのほかうまい」など諸説あります。細い薄紫の花びらで、筒状に丸まっているのが特徴。名前の由来になるくらいのお味なら、いつもは飾りとして残すお刺身に添えてある菊も試しに食べてみたくもなりますね(^^)(食す場合は自己責任でお願います。)

珍名植物⑦「アクマノツメ」

学名:Phyteuma comosum

名前は紫色の爪を思わせる花を咲かせることに由来しています。
アルプス南部ドロミテ地方(イタリア北部)のごく限られた岩のすき間にしか自生しない珍しい花だそうです。ぜひ検索して画像をみてもらいたいのですが確かに悪魔の爪のよう。でも色合いがとても可愛らしいお花です。

珍名植物⑧「ジゴクノカマノフタ」

学名:Ajuga decumbens
分類:シソ目シソ科キランソウ属

キランソウの別名です。古くより薬草として知られ、地獄の釜の蓋も無縁になるほどよく効くことからついた別名とのことです。その他の由来としては、葉が放射状に広がり、地面に蓋をしたようにへばり付くことから…という説もあります。「地面に蓋をするように広がる=地獄の釜の蓋」日本人は例えが面白いですね。

珍名植物⑨「チャルメルソウ」

学名:Mitella
分類:ユキノシタ目ユキノシタ科チャルメルソウ属

和名がチャルメルソウです。中国楽器のラッパであるチャルメル(チャルメラとも)にちなみ、果実が大きく口を開いた姿が似ていることからそう名付けられたそうです。名前はとっても可愛いですね。とても小さい花ですが、花弁が羽状に裂けるものが多く、拡大してみてみるとなかなか面白い花です。

珍名植物⑩「ハミガキグサ(歯磨き草)」

学名:Equisetum hyemale
分類:トクサ科トクサ属

トクサの別名です。トクサの表面はザラザラしているので昔は紙ヤスリのようにして研磨の用途に使われていました。また、骨・爪などを磨くのに使い、音楽家の滝廉太郎が、身だしなみに気を遣って常々トクサで爪を磨いていたことは有名な話。そのほか、さび落としなどの金属の研磨や、面白いところでは、和傘の骨を磨いたりするのに使われたり、オオトクサなどでは、歯を磨いて歯ブラシの代わりに利用します。そこで、別名「歯磨草(はみがきぐさ)」と呼ばれることもあるのです。(参考サイト)

 

 

 

世の中にはまだまだたくさんのユニークな名前を持つ植物がたくさんいます。

植物の和名は特にその植物の特徴や歴史、発見者の思い等が見えてくるものが多いので、
植物図鑑などペラペラ眺めてみると植物の新たな楽しみ方が発見できるかも🌿

 

 
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