みなさんこんにちは。GDスタッフです。
寒い!とにかく寒い!!今年の冬将軍は強敵ですね。
そんな中お客様から頂いた焼き芋でほっこりする私☺
さて、今回は原種のシクラメンです。
よく園芸店などで売られているシクラメンはガーデンシクラメンと呼ばれ、園芸用に改良されたものだという事をご存知でしょうか?
すべての植物には大元になった品種があり、昨今どこでも栽培しやすいように改良を重ね市場に出回っているわけです。
そうなると原種に出会う事はなかなかなくなってしまいます。
先日原種シクラメンの生産者さんを訪問する機会がありましたので、その様子をみなさんとシェアしたいと思います。
原種シクラメンとは?
原種シクラメンはヨーロッパの地中海沿岸〜中近東、北アフリカが原産地の、球根性(塊茎)の多年草です。
サクラソウ科に属し23種あり、その中の一種であるペルシカムが大柄な園芸シクラメンやガーデンシクラメンに品種改良されました。
原種シクラメンはパンジーとビオラのように野性味のある小柄な種類で、園芸シクラメンやガーデンシクラメンと区別されています。
花の大きさは可憐に小さく、園芸品種と比べるとやや地味な印象ですが、葉の形や色・模様など様々ありマニア心をくすぐります。
原種シクラメンの中でも特に丈夫なのが、秋咲きのヘデリフォリウムと冬咲きのコームです。
低温にも高温にも耐え寒冷地や西日本でもよく育ちます。
ヘデリフォリウムは葉の形がヘデラに似ているところからその名前がついたとの事です。

ヘデリフォリウム

コーム
庭植えに適している!
原種シクラメンは10年以上生育できる丈夫な植物です。(生産者さんのハウスでは30年選手もいました!)
和風・洋風のどちらの庭にも合い、水はけの良い場所であれば花の少ない秋から春までの間、可憐な花をひっそりと咲かせ楽しませてくれます。
ほとんど手入れ入らずなところも良いですね!
生産者さん曰く、植える場所は針葉樹の根元や落葉樹の下などがおすすめとの事です。
落ちた葉が新芽を守ってくれベッドの役割をしてくれているそうです。
落ち葉の間から葉を出す頃には大分茎が伸びて元気な株になっているそうです。
蟻が種を運んでくれる!
原種シクラメンの種はベタベタしていて甘い匂いをしているとの事。
シクラメンの花は咲き終わるとクルクルと巻いて、土面に戻ってきます。
そこで蟻を呼び寄せ種を運んでもらうのです。
ただ、食べると苦いらしく蟻に食べられてしまう事はないのだそう。
蟻の巣の周りには原種シクラメンが発芽している事が多いのだそうです。
蟻の掘り出した砂はサラサラしていて水はけが良いのでシクラメンにとっては好都合というわけです。
頭良いですね!!
原種シクラメンいかがでしょうか?
なかなかお目にかかれないマニアック植物ですが、今インナチュラルの数店では店頭に並んでいるのです!
GDスタッフもニヤニヤしながら入荷した株を品定めしています。
冬の定番植物としてクリスマスなどに鉢植えで売られていたり、ガーデン用のシクラメンが並んでいたりしますが、原種シクラメンおすすめです!
今回生産の現場を訪ねて見て、本当に丁寧に作られている様子を目の当たりにしました。
愛情かけて育てられている原種シクラメンは葉を見ているだけでとても美しく、可愛らしく・・その魅力にやられてしまった私。
GDにはよりマニアなスタッフもおります。
これからインナチュラルでも広めて行きたいと強く思った次第です。
裸ん坊のシクラメン
初心者向けの品種