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かわいい庭木!ブルーベリーの管理方法とは

こんにちは、IN NATURAL STYLE編集部です。

ブルーベリーといえば一般的に青紫のかわいい果実という印象ですが、実は花も紅葉も楽しめるお得な果樹です。
しかも果樹の中では非常に丈夫で病害虫も少ないため、庭のシンボルツリーとして人気を集めています。

育てるのは比較的簡単ですが、もちろん注意点もあります。
庭木としてのブルーベリーに興味がある人は、まず上手に育てるコツや正しい管理方法について知っておきましょう!

知っておこう!ブルーベリーの基礎知識

ブルーベリー
Vaccinium spp.
ツツジ科
スノキ属
シアノコカス節
英名 Blueberry
別名 ヌマスグリ
原産地 北アメリカ
形態 落葉低木果樹
耐寒性:強い / 耐暑性:普通/耐陰性:あり

品種は「ハイブッシュ系」「ラビットアイ系」に大別され、さらに北部系と南部系に細別されます。
特に人気の系統はハイブッシュ系で、良質な味と大玉の品種が多いのが特徴です。

味や果実の大きさはハイブッシュ系に劣りますが、育てやすさではラビットアイ系がおすすめです。
品種によって異なりますが、ブルーベリーは4~6月に花を咲かせて6~9月上旬に果実の熟期を迎えます。
紅葉の時期は10月中旬~12月で、品種によっては年明けまで紅葉が楽しめるものもあります。

花も実も紅葉も!長い季節楽しめるお得な庭木

ブルーベリーの1年は「色とりどり」という言葉がぴったりです。
春になると白色や淡い紅色の小花が連なるように咲き、1カ月程見頃が続きます。
花の時期を過ぎると果実が実りだし、緑から赤、青紫へと変化して熟していきます。
果実が少しずつ色づいていく過程も目に楽しいものです。
そして、熟期となりたわわに実ったブルーベリーの果実を収穫し、ひと息つくと鮮やかな紅葉の季節になります。

このように一年中楽しめるうえに、ブルーベリーは扱いやすいという魅力があります。
ほとんどの品種が低木程度の大きさで収穫や手入れがしやすく、果樹の中では丈夫で病害虫も少ないからです。
そのため、一般家庭でも簡単に無農薬栽培のブルーベリーに挑戦できます。
生産地や品種によって適した気候が異なるので、自分の庭に向いている種類を選んで育てましょう。

枯らさず果実を実らせるための注意点

ブルーベリーを育てるのに適しているのは日当たりと水はけのよい場所ですが、乾燥には注意が必要です。
ひどく乾燥すると葉や果実が落ちてしまうこともあります。
真夏であれば日差しが強い時間帯だけ遮光するなど、日当たりには気を配りましょう。

また、ブルーベリーの根は非常に細くて、浅く広く上へ上へと伸びてきます。
伸びた根が日に当たって乾燥してしまうと弱ってしまうため、腐葉土や落ち葉などでマルチングを行って根を保護してください。

ブルーベリーは1種類の品種では受粉や結実が難しい果樹といわれています。
ブルーベリーの果実を収穫したいのであれば、必ず2種類以上の異なる品種を一緒に育てなければなりません。
その際は同じ鉢に植えるのではなく、別々の鉢に植えて近い距離で育てましょう。
昆虫が受粉させてくれることもありますが、花が咲いたら人工的に受粉作業をするのが確実です。

そしてブルーベリーが結実したら、果実を守るための対策も考えておきましょう。
収穫期は鳥による被害が多いので、防鳥ネットを張ったり鳥が嫌がるものを置いたりするのがおすすめです。

正しく管理して実りある木に育てよう!

ブルーベリーは強酸性の土壌を好みます。
土壌の状態によって枯れてしまうことも少なくないため、土づくりには注意してください。

ブルーベリーを植える前には土壌を酸性に傾ける「ピートモス」を混ぜておきます。
ハイブッシュ系はph4.3~4.7、ラビットアイ系はph4.3~5.3が好適とされているため目安としましょう。

ブルーベリーは果樹には珍しく多肥の必要がなく、3月に肥料撒いたあとは5月と8月下旬頃に追肥するだけで育ちます。
化学肥料は最小限に抑えて堆肥や家庭の生ごみなど、なるべく有機物を施すのがおすすめです。

剪定は2~3月に行いますが、苗木と成木のどちらを植えたかによって剪定の仕方が異なります。
苗木を植えた場合、2年目までは花芽を摘み取って果実をつけさせないように剪定します。
幼木が果実をつけてしまうと弱ってしまうことが理由です。
3年目以降の成木であればこの作業は必要ありません。
収穫のために強そうな枝を残して、枯れ枝や弱い枝、混み合っている部分の枝をカットしましょう。
主軸となる枝は10本程度残るようにして切り戻してください。

水やりは土の表面が乾ききる前に行いましょう。
また、ブルーベリーは比較的病気や害虫に強い果樹ですが、被害が出始めたら早めに適切な対処を心がけてください。
分かりやすい病気には、すすのように黒く見える「すす病」や葉の表面に黒い斑点が生じる「斑点病」などがあります。

栽培ポイントをしっかり抑えて収穫のよろこびを味わおう

ブルーベリーの栽培ポイントは、主に「品種選び」「土壌づくり」「適切な管理」「病害虫の対処」です。
他の果樹に比べると庭木として育てやすく生長も早いため、果実の収穫に長い年月を待つ必要がありません。

果実が収穫できるのは3年目以上になるため、収穫に何年も待てないという人は3年生の苗を選んで植えると良いでしょう。
栽培ポイントをしっかり押さえて育てれば、その年から収穫できます。

ブルーベリーは、家庭で簡単に育てられ果実の収穫まで楽しめる数少ない庭木のひとつです。
「果樹は難しそう」と思っている人はブルーベリーから始めてみませんか?
おいしい果実と季節で変化する鮮やかな姿に魅了されることでしょう。