こんにちは。IN NATURAL STYLE編集部です。
庭木に何を選ぶかは気候や好みなどによって変わってきますが、選び方次第では維持のしやすさにも違いが出ます。
木によって景観も変わってくるので、何がいいか迷ってしまうこともあるでしょう。
マツに代表される針葉樹は、庭木として植えられることが多い樹木です。
ここでは、針葉樹を選んだときのメリットとデメリットについて解説していきます。
目次
広葉樹と針葉樹は何が違うの?
針葉樹とともに庭木として馴染みのある樹木に、広葉樹があります。
広葉樹と針葉樹の一番の違いは葉の形状です。
広葉樹の葉は字の通り平たく広がっており、針葉樹の葉は針のように細く尖った特徴を持っています。
葉の形状以外には、枝の伸び方や全体の形状も違います。
広葉樹は樹冠を広げて全体的に丸みを帯びて成長していく樹木が多いですが、針葉樹にいたっては上に伸びる特徴があり、横に枝を張ることはあまりありません。
種類をあげると、広葉樹にはミズナラやクリ、ケヤキなどがあります。
針葉樹に分類されるのは、カラマツ、スギ、ヒノキなどです。
このように、広葉樹と針葉樹は見た目が大きく違っています。
しかし、実はそれだけの違いではありません。
そもそも分布している地域から違っているのです。
広葉樹はどちらかといえば温暖な気候を好み、温帯から熱帯にかけて生えています。
一方、針葉樹は寒冷地のような厳しい環境でも生育するので、冷帯から寒帯地域、さらに標高の高い場所にも分布しています。
どんな針葉樹が庭木に向くの?
針葉樹の中でもマツやスギなどは常緑であるため、落葉樹が葉を落としたあとでも庭の景観を保ってくれます。
ただし、スギの場合は花粉が心配されるため、庭木にするには注意が必要かもしれません。
家族にアレルギーを抱えた人がいなくても、近隣に配慮できる種類がいいでしょう。
庭木として好まれている針葉樹に、コニファーがあります。
コニファーとはわかりやすくいえばクリスマスツリーなどに使われている針葉樹のことです。
園芸店やホームセンターではコニファーという名称で売られていることもありますが、実はさまざまな針葉樹の総称として使われています。
コニファーの種類は多く、ゴールドクレスト、ブルースター、ブルーアイズ、ホプシーなどがあります。
どれも葉の微妙な形状や色、樹高などが異なり、複数の種類を植えることで庭に表情を持たせることも自在です。
また、刈り込むことで自由に形を作って楽しめるのも、コニファーの魅力でしょう。

針葉樹を庭木にするメリットは?
針葉樹を庭木にする1番のメリットは、目隠し効果が期待できるという点です。
四季を通じて葉が落ちないため、不自然になることなくプライベート空間を隠してくれます。
葉の色は明るいグリーンからブルーがかったものまで幅広く、葉の形状にも微妙な違いがあります。
寒暖に応じて葉の色が変化する種類もあり、秋から冬にかけて紅葉が楽しめるなど、同じ針葉樹でも種類は豊富です。
高さを変えるなどメリハリをつけることで庭に表情が生まれ、花のない季節でも殺風景になりません。
また、寒い地域に向いていることから、日当たりの悪い場所でも育てやすいのもメリットです。
浴室のような北側に作ることが多い場所でも、窓の目隠しになってくれるでしょう。
庭の広さによっては大きく育て、屋外のクリスマスツリーとして飾るのも楽しみ方の1つです。
樹高を抑えて丸い形状にしたり、生垣にするのもいいかもしれません。
実をつける種類もあるので、樹木でもさまざまな楽しみ方ができます。
針葉樹のデメリットも知っておこう
他の庭木と同じように、針葉樹も適度な剪定が必要です。
剪定によって木の生長を調整したり、葉の蒸れを防いだりできますが、葉が密集しやすい点はデメリットになります。
広葉樹のように枝を広々と伸ばす樹木と違い、幹の周辺に枝が集中するので、慣れないとどこを剪定したらいいか迷ってしまうかもしれません。
剪定を間違えると樹形が変わってしまいますし、もとに戻すのは難しいでしょう。
寒さには強い針葉樹ですが、暑さには弱い傾向があるのもデメリットです。
植える場所や種類によっては枯れてしまうこともあります。
特にコニファーの仲間は、日本の気候に合わせた適切な手入れが必要です。
ただし、コツを覚えてしまえばあまり心配は要りません。
コニファーの場合、全体的に注意したいのは夏の湿気です。
蒸れに弱いので、湿気は枯れる原因になります。
コニファーの枯れを防ぐには、剪定で葉の風通しをよくしてあげればいいのです。
葉が密集しているようなら夏の間に剪定をし、蒸れを防いであげましょう。

刈り込みが難しいものはプロに任せよう
針葉樹は、庭木として植えればさまざまな楽しみ方ができます。
樹形を維持し、枯れを防ぐためには剪定は必要ですが、コツを掴めばそう難しい作業ではありません。
しかし、自分ではなかなかできない場合はプロの手を借りるのもいいでしょう。
剪定の時期や方法などを適切に判断してもらえますし、ユニークな形状に刈り込んでもらうこともできます。
形状や樹高、葉の色など、さまざまな針葉樹を場所に応じて植え分け、個性的な庭作りを楽しんでみましょう。
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