知りたいさくらんぼの育て方!どうやったら実が付くの?

こんにちは。IN NATURAL STYLE編集部です。

自宅でさくらんぼを栽培することは可能ですが、簡単に育てられるものではないので、育て方を間違えてしまうと実が付かなくなってしまいます。
せっかく育てるのならきちんと実が付くようにしたいですが、そのためにはいくつか重要なポイントを押さえておかなければいけません。
今回は、さくらんぼが実を付けるために必要なことなど、育て方のコツについて紹介していきます。

さくらんぼにはどんな特徴があるの?

さくらんぼはバラ科の落葉樹で、日当たりのよいところを好みます。
収穫された果実はさくらんぼと呼ばれていますが、樹木自体は「オウトウ(桜桃)」と呼ぶのが一般的です。
オウトウにはカンカオウトウ(甘果桜桃)、サンカオウトウ(酸果桜桃)、中国オウトウの3つと、ユスラウメが含まれています。
中国オウトウは、暖地桜桃という名前で園芸店などに流通しています。
よく果実として食べられている一般的なさくらんぼはカンカオウトウです。
カンカオウトウは自家受粉では実がならないので、他の品種と一緒に育てて受粉させる必要があります。
ただし、違う品種であっても相性が悪いと受粉しないこともあり、実を付けるためには、相性のよい異品種の木を混植して育てなければなりません。
サンカオウトウや暖地桜桃は自家受粉するので、1本だけ育てても実がなります。

実を付けるように育てるのが難しい

サンカオウトウは酸味があり、暖地桜桃は実が小ぶりなため、実を食べることを目標に育てるならカンカオウトウを選ぶ人が多いです。
「佐藤錦」などの有名品種を含む一般的なさくらんぼの多くはカンカオウトウです。
しかし、カンカオウトウは自家受粉では実がならないので、自家受粉できるほかのオウトウとは違い、異品種と一緒に育てるぶん手間がかかります。
さらに、実を付けるまでには4~5年ほどかかり、せっかく実ができても人間が食べられるほどに熟す前に虫や鳥に食べられてしまうことが多いです。
簡単に育てられる植物ではないので、時間や手間をかけてしっかり世話をする覚悟が必要です。

人工受粉と摘果が必須

さくらんぼに実を付けさせようとするなら、人工受粉と摘果をする必要があります。
暖地桜桃などの自家受粉で実を付ける品種なら大丈夫ですが、自家受粉しない品種の場合、同じ品種の花粉では受粉しても受精せず実がなりません。
異品種の木を近くに育てて受粉できるようにし、さらに人工授粉で確実に受精できるようにする必要があります。
人工授粉は花が5分咲きのときと満開のときの合計2回、綿棒や筆などの先におしべの花粉を付け、受粉させる側のめしべに付ける方法でおこないます。
品種の組み合わせは、佐藤錦なら高砂かナポレオンを受粉樹にするとよく、高砂ならナポレオン、ナポレオンなら高砂とお互いを受粉樹にすると相性がよいです。

実が多く付きすぎていると1つ1つの実が大きく育たないので、栄養の分散を防ぐため実を間引くことを「摘果」といいます。
大きくする実を1枝当たり2~3個にして残し、あとの小さな実は摘み採ってしまうことで、残した実に栄養を行き渡らせることができます。
摘果のタイミングは、開花20日後ほど経ったころです。

実がなる時期は雨が当たらないように

さくらんぼの品種の多くは収穫時期が6月ごろとなっており、実がなる時期がちょうど梅雨時と重なるので、雨に当たらないよう気を付けなくてはいけません。
さくらんぼは雨に当たり実が水分を吸いすぎてしまうと、急速に膨らみ皮が裂けて実が割れてしまいます。
育てているのが鉢植えなら雨が当たらないように軒下に移動する、地植えなら木の上をビニールで覆うなどの雨除け対策が必要です。

病害虫対策もしっかりと

さくらんぼは病気や害虫に弱いので、消毒や害虫駆除の手間がかかります。
「せん孔細菌病」は葉、「灰星病」と「褐班病」は葉や果実、「根頭がん腫病」は根に感染し、「胴枯病」は枝梢を枯らす病気です。
その中でも灰星病は開花前に雨が多いと発病しやすく、感染すると花は淡褐色に枯れ、果実には小さな斑点ができ、最終的には白い粉のようなカビが発生します。
もし感染してしまった場合には、被害にあった花や実をすぐに取り除いて、感染の拡大を防ぐようにしましょう。

さくらんぼには、幹、葉や新芽、果実などそれぞれの場所に違う害虫が付きます。
コスカシバは幹の中に入り込んで木を食害し、シンクイムシは果実に入り込んで実を食べつくします。
カイガラムシ類は枝などから樹液を吸ってしまうため、木が枯れる原因になります。
アブラムシ類はほかの植物にも付きやすいので、周りの植物も含めて注意が必要です。
害虫の中でも特にコスシカバは薬が効きにくく厄介なので、付いてしまう前にしっかりと予防しておかないといけません。

手間をかけることも育てる楽しみ

さくらんぼは手間がかかる植物ですが、花を愛でたり実を味わったりと、さまざまな楽しみ方ができます。
さくらんぼは実を付けるのが難しく育てるのが大変な植物ですが、そのぶん無事に実が付いたときの喜びはひとしおです。
なかなかうまく実がならない植物だからこそ、育てがいを感じている人も多いのでしょう。
ただ実を付けることだけを目的にするのではなく、育てる過程も楽しみながら栽培していきましょう。

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