こんにちは、IN NATURAL STYLE編集部です。
食用の実をつける果樹の中でも、ブルーベリーは比較的育てやすい植物です。
もし実をつけなくても釣鐘型の白い花を咲かせるので、観葉植物としても楽しめるのが魅力です。
ただ、せっかく育てるのなら、実を収穫できたほうがうれしいですよね。
そこで、ブルーベリーを初めて育てる人やうまく実がつかないという人のために、実がつくように栽培するための方法やコツについて紹介していきます。
ブルーベリーの特徴を紹介!
ブルーベリーには大きく分けて『ハイブッシュ系』と『ラビットアイ系』の2つの系統があります。
そして、それぞれの系統の中にはさらに多くの品種が存在します。
しかし、ここで気をつけてほしいのが、ブルーベリーには同じ品種の「めしべ」と「おしべ」をくっつけても実がならない「自家不和合性」という性質があるという点です。
つまり、同じ品種だけを植えても実はつかないのです。
ちなみに、この性質はナシやリンゴなども有しています。
そこで、収穫を目指すためには違う品種のブルーベリーを複数植える必要があります。
ただ、違う品種といっても『ハイブリッシュ系のA品種』と『ラビットアイ系のB品種』といった具合に、違う系統のものを受粉させても実はつかないので注意が必要です。
『ハイブリッシュ系のA品種』と『ハイブリッシュ系のB品種』という具合に同系統における別品種の組み合わせでなくてはならないのです。
都会で試そう!人工授粉の方法
ブルーベリーの花粉は粘着質なので、風などによる移動が困難です。
そこで、ブルーベリーは通常、蜂などの昆虫の助けを借りて受粉を行います。
しかし、都市部では蜂の姿を見ることはなかなかありません。
たとえいたとしても、ベランダや部屋の中で育てている場合、虫が訪れることはなかなかないでしょう。
そういう場合は人工受粉を行う必要があります。
人工授粉のタイミングは花が咲いた直後からであり、早ければ早いほど高い効果が期待できます。
ちなみに、開花の時期は地域によっても異なりますが、一般的には3月下旬から4月上旬にかけてです。
人工受粉を行う際には、まず梵天付きの耳かきとお椀を用意します。
手順としては以下のとおりです。
※先述のとおり、花粉を回収する株と受粉させる株は同系統における別品種で組み合わせてください。
- 花粉を回収したい花の下にお椀を構えておき、花のついている枝を優しく揺すります。
(黒に近い色のお椀だと花粉が落ちたのが分かりやすいです) - お椀に集まった花粉を、耳かきの梵天部分につけます。
- 梵天の毛先についた花粉が花の中にあるめしべへ届くように、ポンポンと優しく受粉させたい花の先端を叩きます。
この作業を、育てているブルーベリーすべてに対し、花が落ちるまで数日置きに繰り返し行うのです。
花は通常であれば1~2週間程度咲いていますが、受粉を果たすと落花します。
したがって、通常よりも早く花が枯れた場合は受粉に成功した可能性が高いといえるでしょう。
おすすめのブルーベリーは?
ブルーベリーの実を早く収穫したいのなら、ハイブッシュ系がおすすめです。
その中でもアーリーブルーの品種は、とくに収穫時期が早いことで知られています。
しかも、単に早いだけではなく、味や香りが優れているのも魅力です。
また、コリンスも6月中旬と、比較的早い時期の収穫が見込めます。
粒が大きく、一粒一粒のサイズがあまり変わらないのが特徴です。
さらに、より大きなサイズを求めるのなら、6月下旬頃に収穫できるスパルタンがあります。
その大きさはなんと100円玉サイズにまで達するほどです。
ただ、粘土質の土壌には弱いので注意が必要です。
ちなみに、ハイブッシュ系は寒冷地向けのノーザンハイブッシュと温暖地向けのサザンハイブッシュの2つに分かれます。
ここまで紹介したのはすべてノーザンハイブッシュのブルーベリーです。
それに対して、サザンハイブッシュでおすすめの品種としては甘くて美味しいオニール、室内栽培にも向いているミスティ、ピンク色の花が愛らしいサンシャインブルーなどがあります。
一方、熟すとウサギの目のように赤くなるラビットアイ系は、収穫時期が遅くて味や大きさもハイブッシュ系に劣りますが、比較的土壌を選ばず育てやすいという長所があります。
したがって、初心者の場合はラビットアイ系から挑戦して見るのも一つの手です。
代表的なものとしてはホームベル、ティフブルー、ブルーシャワーなどがあります。
たくさん実をつけるためのポイント!
ブルーベリーの実をたくさんつけるためには複数の品種を用意しなければならないのですが、適当に選んでしまうと気候条件が合わずに発育不良を起こしてしまう恐れがあります。
つまり、その土地の気候に合った品種を2種類以上選ぶことが実をつけるための必須条件となるわけです。
また、ブルーベリーは酸性の土を好み、乾燥を嫌う傾向があります。
そのため、酸性の用土を用意し、水を十分に与えることが重要になってきます。
ちなみに、園芸用土なら、ミズゴケを主原料としたピートモスがおすすめです。
さらに、ブルーベリーは日当たりの良い場所を好みます。
耐陰性が強く半日陰で育てることも可能なのですが、そうすると、花や実のつきかたが悪くなってしまうのです。
したがって、たくさんの実を収穫しようと思えば、なるべく太陽の光が当たり続けるところを選んで植えるのがよいでしょう。
甘酸っぱいブルーベリーを堪能しよう!
ブルーベリーにはさまざまな種類があり、好みの品種を選べるという楽しみがあります。
しかし、育て方を間違えれば肝心の実がつかないということにもなりかねません。
しっかりとポイントを押さえて、ブルーベリーにたくさん実がつくように栽培し、甘酸っぱい果実を堪能できるようにしていきましょう。
*無事に収穫できたら食べてみましょう👇
インチュラルではお庭や外構のご相談を承っております。 小さな悩みから大きな悩みまで、花壇のお花選びから駐車場などの外構工事まで 何でもご相談ください! LINEからお庭相談する メールフォームからお庭相談する ガーデンデザイン部の施工事例はこちら |
そんな時は『土母~DOMO~』がオススメ

一般的なアンプル型の活力剤は植物に栄養を補給するだけですが、『土母~DOMO~』は主成分の光合成細菌が土壌内の菌のバランスを整え、植物にとって最良の環境を作ります。さらに、継続的に与えることで植物の免疫力が高まり、長期的に健康を保ってくれます。