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母の日の新定番,アジサイとその後の管理方法

皆様こんにちはガーデンプランナーの小市です。

母の日と言えばカーネーションが定番でしたが、近年カーネーション以外の鉢植えや花束を贈るのも定番となりつつありますね。

日頃の感謝を伝えるのに限りは無いという事でしょう!

さて、お客様のお声として多いのがもらった鉢植えをその後どうすれば良いのか?というご質問です。今回はその中でも人気のアジサイの管理方法をシェアしたいと思います。

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アジサイ(紫陽花)とは

科目:ユキノシタ(アジサイ)科

属名:アジサイ属

学名;Hydrangea

原産地:東アジア 北アメリカ

花言葉:青色系「辛抱強い愛情」

    ピンク色系「元気な女性」

    白系「寛容」

アジサイはアジアや北アメリカに約40種分布する落葉低木で樹高は1m~2mです。日本には約10種あると言われています。アジサイの花は両性花と装飾花の2種で構成されています。両性花は生殖機能のある花本体で、雄しべと雌しべを持ちますが、肉眼で見るアジサイの花の中央部分のみで開花してもあまり目立ちません。装飾花は大きな花弁(実は萼(ガク))をもっていますが雄しべや雌しべが退化しており、実を結ぶ事はありません。アジサイの花びらに見える部分は実は萼(ガク)なのです。

土によって花色が変わる?

一般的にアジサイの花色は土の酸性度合いによって赤か青に分かれると言われています。酸性が強いと「青」アルカリ性だと「赤」言われています。

西洋アジサイは酸度調整により花色を変化させ新品種をたくさん作り出しています。贈答用としてこの時期出回る、様々な色や形の品種はほとんどが西洋アジサイです。しかし、種によって変化には強弱があり、ヤマアジサイは酸度にあまり影響を受けないので変化はあまりありません。また、近年人気のアメリカアジサイ「アナベル」は白色なのでそもそも色素が無く、土によって色の変化はしません。

アジサイの種類

1,ガクアジサイ

雄しべと雌しべのある小さな両性花の周りを装飾花(萼)が彩るタイプの原種のアジサイです。

2,手毬咲き

ガクアジサイの両性花が装飾花になった変種で、てまりのような丸い形のアジサイです。最もポピュラーなアジサイです。

3,ヤマアジサイ

関東以西の山地に自生するアジサイです。枝や葉が細く、葉の光沢もなく素朴なイメージのアジサイです。

4,西洋アジサイ(ハイドランジア)

日本のアジサイがヨーロッパやアメリカに持ち込まれ、品種改良され逆輸入されて来たものです。昨今の鉢植えで販売されているものの多くが西洋アジサイの園芸品種になります。

4,アメリカアジサイ

アメリカ原産のアジサイで「カシワバアジサイ」や「アナベル」などもこちらになります。

その他ツルアジサイ、タマアジサイ、ノリウツギ、コアジサイ、ガクウツギなどもあります。

アジサイの育て方

アジサイは日陰でも良く育つと言われていますが、本来は日光を好む植物です。一日のうち6時間程度は日光があたる場所で育てましょう。地植え、鉢植え共に水はけの良く水持ちの良い土壌を好みますので、バランスの良い培養土や市販の「紫陽花の土」を使って植え込みましょう。

水やり

アジサイは水切れに弱い植物です。アジサイを育てる上で失敗しがちなのが、水切れです。夏の暑さで水切れを起こしやすく、地植えのアジサイでも1日に2回は水を与えましょう。水切れを起こしてしまったアジサイは花も葉もしなしなになってしまい、放置すると元の状態には戻れなくなります。真夏の暑さでは葉水をし、葉の表面温度を下げてあげるのもおすすめです。

冬は落葉してしまう為、ほぼ水は必要ありませんが、鉢植え等は風のあまり当たらない場所で管理しましょう。切り花として愛でる場合もかなり水を吸いますので、たっぷりの水で楽しみましょう。

アジサイの剪定

アジサイを綺麗に毎年咲かせるコツは何より剪定です。ガクアジサイや手毬咲きのアジサイ、西洋アジサイは花が終わったら2節目の上で剪定しましょう。(節とは葉っぱが両方についている根元部分になりますので、上から/花→1節目の葉っぱ→2節目の葉っぱ/の上という事になります。)来年の花芽が2節目につくので、花芽が出来てしまった後に2節より下まで剪定してしまうと、翌年の花はほぼ咲きません。大きくなり過ぎて、冬に地際までカットしたい場合はその年の花は咲かないものとして翌年まで待ちましょう。
対してアメリカアジサイは春の新芽に花芽をつける為、剪定は冬に切り戻しをしても大丈夫と言われています。

鉢植えのアジサイの開花が終わったら

母の日などで販売されているアジサイの鉢植えは、樹高を低くしてたくさん花をつけた状態で販売されています。そのため実際の株より小さな鉢に植わっている事が多くそのままにしておくと根が鉢に回ってしまい、根詰まりを起こし水を吸えない状態になってしまう事があります。地植えにする場合は鉢植えの花が終わったら花を2節目の上で剪定してから植え替えましょう。そのまま鉢植えで育てたい場合は一回り大きな鉢に植え替えましょう。5~6月の真夏になる前が好ましいですが、その時期を逃してしまったら、休眠期の12月から3月までの間に植え替えを行いましょう。

アジサイはどの種類なのかを知る事によってその後の維持管理が変わってきます。せっかく心を込めて家族から贈られたアジサイ、大事に育てたいですね。6月の梅雨時期に咲きそろうアジサイはまさに梅雨の風物詩。ジメジメして気分が上がらない時期でも、お庭のアジサイを見るとなんだか梅雨もいいかもと思ってしまうものです。日本人は古来よりお庭に四季折々の植物を植え、その季節を楽しんできました。外国には無い素晴らしい文化だという事をお庭からも学べますね。

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