素材の魅力〜染めと加工技法〜

こんにちは、バイヤー神谷です。
インナチュラルでは年間通して綿、麻、ウールなどを中心とした天然素材のお洋服を扱っています。
同じ素材でも加工や染め方で違う表情になるので、とても面白いですよ。
今回はバイヤー注目の染めと加工技法を3つ、ご紹介します。

1.東炊(あずまだき)ってなーに?

東炊きの工程

東炊とは、江戸時代に「釜入れ」と呼ばれた染色技法を現代に蘇らせた方法になります。
昔はは織り上がった記事を五右衛門風呂(!)に入れ、染料と一緒に煮出す方法をとっていました。
そちらに近い方法をとる為に、現代ではドラム缶状の小さな染釜で職人の手作業の元で染め上げています。
通常の染め釜よりもかなり小さなサイズ感の中で生地をぐるぐる回しながら染めることで、釜の中で生地が揉まれ、しなやかで柔らかく、表面にふっくらした表情のある素材になります。

このドラム缶のような中で生地をぐるぐる回して染め上げます。


釜で染め上げた後は手作業での水洗い、脱水の後に天日干しで乾燥させます。
その為、人の手だけでなくお天気にも生産が左右されるのです。

東炊ならではの魅力とは

小さな容量の釜で染め、職人の手を必要とする為、大量生産ができません。
また、染める釜や天気によって同じ素材でも微妙に違う表情が生まれることもある技法になります。
大量生産ではこうした点が欠点として避けられてしまうのですが、実際の東炊きの素材に触れてみると、釜で揉まれた絶妙な柔らかさと肌触り、ぷくぷくっとした独特のボリューム感が出ることでシンプルなデザインがより魅力的に見えるという魅力があります。

インナチュラルでは京都のSlone Squareの東炊きシリーズを定番的に取り扱いをしています。
こちらはふっくらしっとりした肌さわりが気持ち良い東炊き綿ローン素材のブラウスです。
衿元と袖口のシャーリングがデザインポイントのシンプルなブラウスです。
布帛仕立てなのですが、カットソー並に着ていてストレスが無い点も人気のポイントです。

 

2.製品染め加工とは・・・

製品染めってよく聞きますよね。
Tシャツからワンピースまで幅広いアイテムで取り入れられている染め方になります。
その工程や特徴などをまとめてみました。

製品染めの工程、魅力

生地を生成りのまま高温で洗った後に裁断、縫製を行い、服の形になった時点で染色を施します。
素材や染める色によって伸び縮みがあったりする点(縮率と言います)を初めから予測して型紙(パターン)を作る為、お家でお洗濯をした時の縮みが少ない点も嬉しい点になります。
また、機械で染める作業ですが、染料の配合、天気、気温、水の状況などで同じ色を指定しても釜ごとに少しずつ色が違う点がある点は、手染めに近いものがあると感じます。

10YC内田染工場さんより 理科の実験を思い出します。。

製品染シリーズとしてインナチュラルではsunvalleyさんの綿オックス日本製品染シャツを通年通して取り扱いを行っています。
この秋冬より草木染をイメージした柔らかい色合いの別注カラーが登場する予定です!

写真はイメージになります。

3.これからの季節に!シルクプロテイン加工

東炊きや製品染め加工と比較すると、まだ認知度が低いのでは・・・と思いますが、先日展示会でこの加工の麻素材を触り、そのしっとり滑らかな感触に驚いた次第です。

シルクプロテイン加工とは

シルクフィブロンという天然素材(絹)から抽出した純度の高いシルク蛋白成分を対象の素材にコーティングすることで滑らか且つ独特とサラリとしたボリューム感と肌触りとなります。
麻が好きだけどチクチクする・・・とお悩みの方などにぴったりの仕上げ加工とも言えます。

シルクプロテインの特徴

・優れた吸湿性、放湿性・・・肌に優しく、汗を適度に放出します。夏は爽やかに、冬は暖かく快適です。
・高い保湿性・・・冬の寒い外気からも身を守ります
・静電気が起きにくい・・・電気抵抗が小さい為、静電気が起きにくい

 

以上、「東炊き」、「製品染め」、「シルクプロテイン加工」の3点をお伝えしましたがいかがでしたでしょうか?
インナチュラルでは天然素材のお洋服を揃えて皆さまをお待ちしております。
お近くにお出かけの際は、ぜひお立ち寄りくださいませ。
スタッフ一度お待ちしております!