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そろそろ衣替えの季節!おしゃれ着洗剤って普通の洗剤とどう違うの?

皆さまこんにちは、バイヤー神谷です。

ようやく重たいコートやニットを脱いで春のお洋服にチャレンジできそうな今日この頃ですね。
先日お店を周っている際に、スタッフさんより「おしゃれ着洗剤って普通の洗剤とどう違うんですか?」という質問を頂きました。
確かに!!

そろそろ秋冬お世話になったニットやワンピース、大切なお洋服を洗ってしまう時期でもありますので本日はおしゃれ着洗剤についてお話させて頂きます。

洗濯洗剤の種類

世の中にたくさん洗濯洗剤は流通しているのですが、ご家庭で利用する洗濯洗剤は成分内容からは大きく3つに分類されます。

1.石鹸系・・・純石けん分、脂肪酸ナトリウム等
2.
陰イオン系・・・直鎖アルキルベンゼンナトリウム、アルキルエーテル硫酸エステル塩など
3.
非イオン系・・・ポリオキシエチレンアルキルエーテルなど

洗濯洗剤って世の中にたーくさんありますが分類すると意外と(!?)コンパクトに3種類。
それではそれぞれの特徴を見ていきましょう!

3つの洗濯洗剤、それぞれのメリットデメリット

石鹸系洗剤


メリット
・高洗浄力(油汚れ、たんぱく質汚れに特に有効)
・生分解性が高い(物質が土や川などの自然に排出された際の微生物に分解されて無機物へ分解されること。これが高いと環境への負荷が少ない、つまり環境に優しい)
・合成洗剤に対してなんとなくクリーンなイメージ

デメリット
・アルカリ性の為、シルク(絹)、ウール(羊毛他、獣毛系)は洗浄できない
(タンパク線維はアルカリ性に弱い為)
・硬水では洗浄力を発揮しない
・残留した石鹸カスによる異臭、質感変化などが起こる場合がある

洗浄力の強さは魅力的な反面、水質に左右される部分や残留物の残りやすさなど洗濯方法の熟練度が要求される部分もあります。
おしゃれ着洗いというよりも、ユニフォームやキッチンリネンなどザブザブ洗って綺麗にしたいものが向いているのかも!

陰イオン系洗剤

メリット
・どのような汚れに対しても安定して高い洗浄性を発揮する
・水質による洗浄性の変化がない
・若干ですが消臭、殺菌機能を持つ

デメリット
・何度も洗うと線維がいたむ
・固まって付着したタンパク質/油汚れを落としきれない場合がある
・洗い上がりがごわつく

安定した高い洗浄性は嬉しいですね!
ただ、洗い上がりがごわついたり、洗っているうちに線維が傷んでしまうと繊細なお洋服には向かないかもしれません。

非イオン系洗剤(おしゃれ着洗剤)

メリット
・線維をほぼ痛めることなく洗浄できる
・油汚れに対して高い洗浄性を発揮する
・洗い上がりのソフトでなめらかな手触り

デメリット
・タンパク質/水系の汚れに対して洗浄力が弱い
・消臭、殺菌性がない
・単価が高い傾向にある

一般的におしゃれ着用洗剤として流通しているものはこちらの非イオン系の洗剤になります。
線維にかかる負担も少ないですし、洗い上がりのゴワつきが無い点は繊細なお洋服には嬉しいですよね!
ただし、たんぱく質汚れや水系の汚れに弱い為、このような汚れに対しては部分洗いの後に非イオン系の洗剤を使って頂くと良いのではと思います。

やってみよう!自宅でおしゃれ着洗い

さて、洗濯洗剤の分類より、おしゃれ着洗剤=非イオン系洗剤だということがわかりました。
それでは洗ってみましょう・・・でも、おしゃれ着洗剤で洗って良いものはどんなもの?注意点は??

おしゃれ着洗いして良いのはどんなお洋服?

まず、洗濯表示を確認してみましょう。
Tシャツやボトムスなど、強い線維で作られた製品には「洗濯機で洗える」桶のようなマークがついています。

そして、おしゃれ着洗いができるお洋服には以下のマークがついています。
このマークが付いていればおしゃれ着洗いに適したお洋服ということになります。

手にバツのマークがついている洗濯表示のお洋服は「水洗い不可」になりますのでご自宅ではなくクリーニング店などでのケアをオススメします。

おしゃれ着洗剤を使うとなると、ニットやシルク製のお洋服などを思い浮かべる方も多いと思うのですが、実は浴衣やダウンジャケット、スーツなど意外に思えるものも多いです。
お洋服を買うときだけでなく、お手持ちのお洋服の洗濯表示(大体洋服の左脇にあります)をチェックしてみてくださいね!

おしゃれ着洗いのコツ・洗濯機の使い方など

ここまでで、おしゃれ洗剤の正体や、どんなものが洗えるのかの見分け方もわかりましたね。
それではおしゃれ着洗いのコツや、洗濯機の上手な使い方を押さえていきましょう!

おしゃれ着洗いのワンポイントアドバイス

・洗濯する水について
手洗いする際も、洗濯機を利用する際も、水は綺麗な水で行いましょう。
温度も洗濯表示を確認しつつぬるま湯程度がベストです。
素材によっては縮みが出る原因となりますので気をつけてくださいね。

・脱水の注意ポイント
デリケートな素材のものをそのまま脱水をかけると洗濯もの同士が擦れて素材を痛める原因になります。
軽くたたんで洗濯ネットの利用がオススメです。

・洗濯機の利用について
手洗い表記がついていますので、最終的な判断はお客さまに委ねられますが、洗濯機に「ドライコース」、「手洗いコース」などがある場合はそちらの利用も可能です。
その際は脱水を短め(30秒ほど)に収めて頂くと脱水による伸び縮みやシワを防ぐことができます。

・干し方について
実はお洋服の型崩れのほとんどの原因がこちらです。
脱水後はすぐに取り出し、「風通しが良く、直射日光の当たらない場所」に干せる事がベストです。
ニットやワンピース、アウターなど、重さのあるものはハンガーにかけると重さで伸びてしまったり、肩にハンガーの後などがついてしまうことも多い為、平干しがオススメ。
ただ、平干しがスペース的に難しい場合は竿干しやハンガーを2−3個利用した干し方などもあります。
干し方は「ニットのお手入れ」という記事でまとめていますので参照ください。


最後に・・・

いかがでしたでしょうか?
なんとなくモヤっとしていたおしゃれ着洗いについてスッキリして頂けましたら幸いです。
さむーい冬頑張ってくれたお洋服たちを綺麗にお洗濯して、軽やかな春のお洋服に着替えていきたいですね。
インナチュラルでは春ならではの色とりどりのお花や植物と合わせて、天然素材のお洋服をたくさん揃えて皆さまをお待ちしております。
お近くにお立ち寄りの際はぜひ覗いてみてくださいね!