こんにちは、ガーデンプランナー加藤です。
5月に入り、植物の新芽が目立ってくるようになりましたね。
花が咲いていたりもしますが、歩いていて見かける街路樹などはだいたい葉がついているだけ。
みなさんは樹を見て、その樹の名前が出てきますか?
街路樹、といっても実にたくさんの種類があります。
私たちガーデンデザイン課のスタッフはもちろん見ただけで・・・答えられません。(お恥ずかしながら。)
やはり図鑑を持って、見比べながら判別していきます。
しかし、今回はよく見かける庭木や街路樹、図鑑がなくても覚えやすい樹を紹介していきます。
葉で樹木を見分けよう
まず、図鑑で植物を見比べるにしても、見分けるポイントは、葉っぱなんです。
観葉植物もその名の通り、葉を鑑賞して、植物の名前を認識してますよね。
樹形や花も大事ですが、葉で見分ける、が主な方法となっていきます。
(時期によっては落葉で葉がないこともありますが、その場合は冬芽や樹皮で見分けます。これは難易度が少し高めなのでまた今度。)
葉を見てみよう
葉っぱには様々な形、大きさがあり、きちんと全てに呼び方があります。
ここでは一部を紹介していきます。
葉の形から、樹木の名前を判明させよう!
例えばこの葉っぱは・・・?
長卵形の小葉でつき方は複葉ですね。
規則正しく並ぶ葉にはツヤがありますね。
これは、「シマトネリコ」です。
最近ではシンボルツリーとして、とっても人気ですよね。常緑の樹木となりますので、目隠しとしても活躍します。
葉が似たもので「アオダモ」があるのですが、こちらは落葉の樹木です。
葉はシマトネリコよりも少し柔らかい印象で、こちらも人気の樹種です。
次にこの樹の葉はどうでしょう?
広卵形で単葉となります。
街路樹や公園などによく利用される大きな樹です。
ハートの形が特徴的。さらに葉から甘い香りがするので、そこも知っているとすぐに答えがでてきますよ!
答えは「カツラ」です。
秋には紅葉も楽しめる樹です。
では、こちらは?
庭木や街路樹としてよく見かけます。
倒卵形の単葉ですね。鋸歯がありません。枝先で輪生状に集まって葉が付いています。
答えは「トベラ」です。
とっても丈夫なので庭木としてオススメです。生長はゆっくりなので剪定は少なくて済むのですが、枝が折れたりするとそこから臭いを放つようです。花はクチナシに似た芳香が楽しめるので、春を感じる花木の一つです。
写真のように斑入りの品種も出回っています。斑入りの方が明るい印象がありますよ。
最後にこちらは?
これもよくみかけますよね!
けど名前が分からない、と言う方も多いのでは?
答えは「ヤツデ」です。
天狗が持つウチワのイメージ。大きな葉が7〜9片に分かれているのですが、末広がりで縁起の良い8から「八つ手」の名前が生まれたとも言われていますが、実際には8つに分かれていることはなく、7、9、11というように奇数に分かれています。
耐陰性がある庭木なので日陰はもちろん、室内でも育てやすい植物です。
また室内なら、斑入りの葉のヤツデもオススメです。
植物の名前を知って人に教えてあげよう
比較的特徴のある葉を挙げてみました。
が、葉っぱは見たことあっても植物の名前は知らなかった、なんて方もいたかと思います。
他にも毛の有無や葉脈の伸び方や本数、色合いやツヤを観察することで木の名前が分かっていきます。もちろん、個体差や変異によってはもっと詳しく調べないとわからないこともあります。
しかし今回ご紹介した葉の形を知っているだけでも、「植物」の見方も変わってくるのではないでしょうか。
一言で「葉」と言っても色々な形がありましたね。植物の種類だけ葉の形もあるのです。
植物の名前がわかると、「これ〇〇だよ」と人に教えたくなりませんか?
樹を意識しながら外に出ると、街の歩き方も少し変わってくると思います!
ぜひ、色々と観察をしてみてください。
みなさんに少しでも植物を身近に感じてもらえますように・・・!