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梅雨とは何か?文字の持つ意味や期間などについて解説

こんにちは、IN NATURAL STYLE編集部です。
6月になると日本各地でジメジメした梅雨が始まりますよね。
世界の多くの国でも雨季がありますが、日本特有の雨季は「梅雨」と呼ばれています。
ただ、なぜ日本の雨季を表すのにこの文字が使われるようになったのかという理由を知らないという人もいるでしょう。
そこで、ここでは梅雨という名前の由来や期間などについても詳しく解説します。

梅雨とはいったい何を指すもの?

梅雨は極東アジア特有の雨季の現象で、「ばいう」とも「つゆ」とも読みます。6月22日ごろの夏至を中心とした前後20日間、全体としては約40日間続く雨の時期です。
日本では北海道以外の地域にみられます。
ただし、40日間梅雨があるといっても、ずっと雨の降り方が同じというわけではありません。
梅雨に入ったころから夏至までの間の梅雨前期は、まだ梅雨前線の活動が弱いことが多く、まだ雨量も少ないことが特徴です。
一方、夏至以降の梅雨後期になると、活発化した前線の活動によって大雨が降るなど、大きな災害を引き起こすこともあります。

そもそも、梅雨は北にある冷たいオホーツク海気団と南の温かい小笠原気団という性質の異なる2つの気団が、ちょうど日本の上空でひしめき合うことで発生する現象です。
水分を多く含んだ2つの気団がぶつかる場所に梅雨前線ができ、停滞することで雨が降り続きます。
また、本格的な梅雨に入る前の5月ごろに雨がちの天気が続くこともありますよね。
これは走り梅雨(はしりづゆ)と呼ばれている時期です。
また、梅雨前期と梅雨後期の間のあまり雨が降らない時期を梅雨の中休みと呼んだり、梅雨時期にもかかわらずあまり雨が降らなければ空梅雨(からつゆ)と呼んだりします。

梅雨と書くようになったのはなぜ?

日本で旧暦が使われていたころは、もともと梅雨の時期は5月ごろでした。
そのため、5月に降る雨ということで、梅雨のことは「五月雨(さみだれ)」と呼ばれていたのです。
しかし、現代の暦では時期がずれ、梅雨が始まるのは6月になってからになりました。
6月はちょうど梅の実が熟する時期であり、梅が実るころに降る雨という意味で「梅雨」と書くようになったともいわれています。
ちなみに、「五月晴れ(さつきばれ)」は、現代では5月の爽やかな晴れの日に使われることが多いですよね。
しかし、旧暦ではちょうど梅雨時期の晴れ間のことを指しているため、本来は梅雨の晴れ間のことを指す言葉でした。

ほかにも、そもそも中国から「梅雨(ばいう)」として伝わったともいわれています。
梅雨の時期はちょうどカビが生えやすい時期であるため、もともと中国では黴(カビ)の字を使った「黴雨(ばいう)」と書かれていたのです。
しかし、語感が悪いことから梅の字を当てて書くようになり、その後、日本では江戸時代に入ってから「つゆ」と呼ぶようになったという説もあります。

梅雨の時期には楽しめる花も多い

ジメジメして湿気が多く、不快に感じることが多い梅雨の時期ですが、実はさまざまな花が咲き始める時期でもあります。
たとえば、梅雨の時期を代表する花のひとつとして挙げられるのがアジサイです。
早ければ5月ごろから咲き始めて7月くらいまで長い間楽しめる花で、見頃を迎えるのはちょうど梅雨まっただ中の6月になります。

爽やかさの感じられるブルーの花をはじめ、ピンクや紫、白など、色も豊富になりました。
ヒラヒラとして一見花びらだと思われている部分は花ではなく、その外側のガク部分なのですが、大きくて鮮やかな色のガクが密集した姿はボリューム感がありますよね。
また、大きなガク部分が周囲だけしかなく、中心部分には小さな花だけが集まったガクアジサイもあります。
さらに、ガクの形が変わったものなど、多彩な種類のアジサイが店先に並ぶようになりました。
自宅の庭に植えて大きく育ててもいいですし、鉢植えを部屋に置いて眺めて楽しむこともできます。

また、アヤメ科のハナショウブも梅雨時期に見頃を迎える花のひとつです。
もともとはシンプルな青紫色のノハナショウブを原種とし、江戸時代からさまざまな品種の開発が続けられてきました。
そのため、原種に近い形のものがあれば、ボリュームのある種類もあり、色も多彩になっています。

さらに、ムクゲも6月から開花しはじめる花のひとつです。
ハイビスカスに似たアオイ科の花で、実は日本で平安時代から親しまれています。
1つの花は1日でしぼんでしまうものの、夏の間も次々と花を咲かせて楽しませてくれるため、庭木として植えてある家も多いです。
ほかにも、5月ごろから咲き始めるバラも、梅雨時期まで美しく花を咲かせてくれます。
バラも品種が多く、華やかものが多い花です。白い花を咲かせるクチナシも6月ごろに見頃を迎え、甘い香りを漂わせてくれます。