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月の満ち欠けが植物に与える影響

月の写真

皆様あけましておめでとうございます🐓
今年年女のGDスタッフです。

あっと言う間に2016の🐒がいなくなりバタバタと2017の🐓が飛んで来てしまいましたね。
年末年始は本当に気温が高く、庭仕事も進んでしまいうちの中の掃除がままなりませんでした。
しかし!
お家の外が綺麗になると気持ちも上がりますよね!

さて、今回は月が植物に与える影響です。
人体や動物は月の満ち欠けに多分に影響を受けていますね。

海の生物は必ず決まった満月の夜に産卵をしたり、人間も出産が多くなったり、体調や精神の波があったり。

それは人間の体の80%が水分で出来ているため、月の引力によって引き起こされる潮の満ち引きのように影響を受けていると言われています。

では、同じように体のほとんどが水分で出来ている植物は月の影響をどのように受けると言われているのかを皆さんとシェアしたいと思います。

月と農業

昔の人々は長い経験から、月と植物の関係を沢山発見しています。

特に農業では栽培管理をしていく上で月との関係は重要な事柄でした。

植物の生育を観察していく上では、旧暦(太陰暦)が良いという話を耳にします。
植物は、太陽の動き(季節)を大きな基準にして成長して行きますが
季節という範囲は幅が大きく、月の動きを加味して成長の基準にしています。

旧暦の7日前後(小潮、上弦の月🌒)から15日(大潮、満月🌕)にかけては植物の成長が穏やかになり、16日頃(大潮、満月🌕)から22日頃(小潮、下弦の月🌘)にかけては伸長が盛んになり、また22日から翌月の1日(大潮)にかけては穏やかになるという現象です。

月のリズム

月は地球の自転と同方向に若干の楕円軌道で、約29.53日で1周(公転)しています。

月は満ち欠けがありますが、その満ち欠けで地球上の生き物は影響されています。

新月🌑は月が太陽側に位置した時です。

この時地球への引力は月の引力に太陽の引力が加わり強くなります。

また、満月🌕は月が地球から見て太陽の反対側に位置した時です。
この時地球への引力は新月の時より弱くなります。

古代の人々の知恵と現代の科学により、月の満ち欠け植物に与える影響がだんだん分かってきました。
月によって植物の樹液の流れに変化が有る事が明らかになり、月齢と植物の生長は深く関わっていると言えると言うことです。

特に解りやすいのはツル性の植物で、ブーゲンビリアなどの夏の植物、バラ科やマメ科の植物、フジなどで観察が明確になったとのことです。

植物の生理周期と肥料の関係

植物を扱う場合、植物がどのように成長するのかをしっかり知る必要があります。植物(作物)は光合成をして自分自信で栄養を作り成長します。

さらに子孫を残すために蓄えています。

その成長を促進するため肥料を吸収する吸肥のパターンも決まっていると考えられています。

植物は常に一定の生育を行っている訳ではなく、節間の締まり具合や花芽の数・果実の成長など、15日(約2週間)という短い期間で生育のリズムの変化が見られるのです。

植物は15日間(約2週間)に生長充実・肥大・萌芽伸長・停滞といった4つの吸肥パターンに分けられ、それを繰り返します。
したがって、植物を安定的に生育されるには停滞を除いた生長充実期・肥大期・萌芽伸長期に適した成分バランスの肥料を与えることがベストと言えます。

月の動きと種蒔きの時期

種蒔きは満月🌕の5日前から満月の前日までにすると、発根してから芽(子葉)が出てきます。

これは上弦の月から満月にかけて樹液が幹や枝部分に上昇するためと考えられます。
そのため先に根が出て根量が増えて養分を吸う条件が早く整い丈夫な苗に育つと言われています。
新月🌑に種を蒔くと発根が遅れて芽(子葉)が早く伸びてしまい、徒長と言われる状態になりやすく発根量は少なくなります。
これは新月時期は樹液が下降して根部に集中する為と考えられます。
新月🌑は太陽と月が片方に並ぶ為引力が合成されます。
つまり、月と太陽の引力が苗の生育に関係していると言えます。

逆に樹木の伐採で言うと「新月伐採」という言葉があり、11月から12月の下弦の🌘から新月🌑の間に伐採された木は腐りにくく、反りにくい、虫がつきにくいなど木材にとって良い面を兼ね備えています。

これは新月の時に樹液の流れが下降して根部に集中し、幹や枝の部分の樹液が少ないことによって良材が採れるというわけです。

そうなると、花類の刈取りは上弦の月🌒から満月🌕の時に収穫すると幹や花の部分に樹液が集まっているので、丈夫な花になるということですね。
フルーツや野菜なども満月に収穫すると美味しいということになりますね。

害虫駆除にも関係が?

害虫防除の時期は満月🌕の三日後が適期と言われています。

これは、虫の生態が満月の三日前に交尾をして、満月の日に産卵するからです。

そして、満月の三日後に孵化する傾向があると言われています。
卵は殻が固くて農薬が効きにくいので、最も弱い孵化直後の1齢幼虫を狙うのが防除には1番効果的と言われています。

なぜ、虫は満月に産卵するのでしょうか?

それは、虫は植物の生育周期を先天的に知っているからと考えられます。

卵から孵化した幼虫は新鮮でやわらかな若芽を食べます。
虫は孵化した幼虫が若芽を食べられるように新月🌑と満月🌕の前に卵を産み当日に孵化するのです。
だから、いの一番に若芽を食べられるということです。繁殖に植物の生育リズムを利用する事で生き残れる確率をあげようとしているんですね。
虫恐るべし!

駆除したい!観葉植物に発生する虫と対処の方法

バイオダイナミック農法

1924年ドイツの人智学者ルドルフ・シュタイナー氏によって発表されました。

ビオダイナミック、ビアディナミ、シュタイナー農法とも呼ばれています。
発表以降ヨーロッパを中心に権威のある有機農法として定着しているようです。
これは太陽暦ではなく太陰暦を元に農業暦を決めるという手法です。

バイオダイナミック農法の根底には”全ての生命は、地球上だけで完結しているのではなく、地球を含む宇宙の営みからも影響を受け、調和しながら生きている”というものです。

しかし、創設者のシュタイナー氏は自分自身では農業を行わないという・・・。
理論だけで発表された農法であるという事ですが、実際ヨーロッパではワイン用のぶどうなどの栽培に生かされているという事なので根拠と実績はあるという事になりますね。

シュタイナー氏

バイオダイナミック農法の特徴

★太陰暦をもとにして農業暦を作成し、農業を行います。

★バイオダイナミック農法では太陽・月・惑星と地球の位置関係が土壌や生命体の成分及び気候等に与える影響を重視して、種まき、苗植え、耕うん、調合剤の準備や施肥、収穫などの時期を天体の動きに合わせて選択します。

★バイオダイナミック農法では暦を4つに分けます。

水(葉の日) 魚座・蟹座・蠍座
カルシウムの代謝が活発
キャベツ類、サラダ菜、レタス、ホウレン草、アスパラガス、パセリなど
熱(実の日) 牡羊座・獅子座・射手座
硫黄のプロセスが活性化
米、穀物、インゲン、エンドウ、大豆、トウモロコシ、トマト、かぼちゃ類、きゅうり、イチゴ、果樹など
土(根の日) 牡牛座・乙女座・山羊座
窒素の結合が促進
大根、人参、ごぼう、じゃがいも、玉ねぎ、にんにく、生姜など
空気/光(花の日) 双子座・天秤座・水瓶座
カリウムとリンの活動が活発
ブロッコリー、全ての花類、花を利用するハーブ、薬草など

それぞれの日に、それぞれに合った野菜の作業を行うそうです。
科学的に証明されているわけではありません。

また、調合剤と呼ばれる一般で言う肥料も独自の製法で作っているのも特徴です。

太陽信仰より月信仰?

古代の日本では太陽信仰おより月信仰の方が盛んだったという説があります。
太陽を見て日にちは分かりませんが、月なら見れば分かります。

米作りを始めたばかりの頃の日本人にとっては、収穫の時期を計算するためにも日にちを知ることは大変重要でした。

<月を見ること=日にちを数えること=収穫の時期がわかる=未来を占う事>

となり、月が信仰の対象になったと言われています。

 

日本の旧暦は「太陰暦」です。
これは月の満ち欠けのに基づいて1ヶ月を定める仕組みの暦で1年を太陽の運行と併せて考えて19年に7回閏月を置くものでした。
三日月は3日の月、十五夜は満月でした。
現在は太陽歴に切り替えられていますので、三日月は3日の月ではなく3日辺りの月になってしまい、十五夜は満月だが15日ではないということです。

月の動きと植物の関係。

なかなか結びつかなそうで、密接に結びついている関係です!
調べれば調べるほど中身が濃く、地球からはたまた宇宙まで繋がっているという実に興味深い結果となりました。

まだまだ、実証されているわけではありませんが、人間を含め動植物は現代のような機械や知識がなくてもその関係に気づき、進化に生かしてきたと思うとロマンがあります。

植物を扱っているという事は、命を扱う事。

それは、植物や虫、土、水に至るまで全ては地球の恩恵によって保たれているという事を改めて知る事が出来ました。
前回の土の回でもそうでしたが、本当に奥が深い!深すぎる!

学生の時は全然ピンとこなかった内容でも、大人になって実際生活の中のものに関わっていると実感してから学ぶ事は全く違う事だと痛感しました。

ちなみに生物や地学の成績はあまり良くなかったGDスタッフです。

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