こんにちは、IN NATURAL STYLE編集部です。
紫色でかわいらしい花のラベンダーは知名度の高い植物の1つでしょう。
リラックスできる香りが特徴のラベンダーは、ハーブとして人気の高い植物です。
そんなラベンダーの花言葉や特徴を知っていますか。
なじみ深い植物ではありますが、意外とラベンダーについて知らない人も多いでしょう。
この記事では、ラベンダーの特徴や品種、花言葉などについて詳しく解説していきます。
ラベンダーの植物としての特徴は?
ラベンダーは古くからハーブの女王として、世界中で親しまれてきた植物です。
シソ科の多年草ハーブで、原産地は地中海沿岸です。
そのため、高温多湿を嫌う性質があります。
高温多湿にさえ気を付ければ、きれいな花を咲かせてくれるでしょう。
開花時期は5~7月ごろです。
ラベンダーは非常に香りが強いため、お風呂や衣類の香りづけにも使われてきました。
香りづけだけではなく、虫よけや抗菌などの効果、リラックス効果なども期待できるため、衣類や寝具、入浴時だけではなくハーブティーなどにもよく使われているのです。
また、古くは悪魔祓いや不吉な出来事を避けるためのおまじないとしても用いられてきました。
これは、ラベンダーが女神ヘカテーに捧げられた植物であることが関係しているのです。
女神ヘカテーは「魔女と魔術をつかさどる神」とされています。
そのため、悪魔祓いとしてラベンダーの小枝を教会や家の周囲にまく習慣があったのです。

ラベンダーの花言葉は意外と多い
ラベンダーにはさまざまな花言葉があります。
その中でも代表的なものを見ていきましょう。
まずもっともメジャーな花言葉として知られているのが「沈黙」です。
なぜ沈黙なのかというと、ラベンダーの強い鎮静効果が由来だといわれています。
気持ちが落ち着く効果があることから、沈黙が訪れるといった意味合いでしょう。
次に「疑惑」という花言葉もあります。
疑惑は、ラベンダーの不思議なほどに強い香りからきています。
なぜこんなにも香るのだろう、といった疑いから、疑惑という花言葉が付いたのです。
「あなたを待っています」もラベンダーの花言葉の1つです。
ラベンダーにまつわる伝説からついた花言葉として知られています。
その伝説とは、美少年に恋をした少女ラベンダーのものです。
ラベンダーは内気であったため、美少年に告白することができませんでした。
そうして、ひたすら待ち続けて、最後に一輪の花になってしまったという伝説です。
待ち続けて花になった少女の名前がラベンダーだったこともあり、この花言葉が付けられたようです。

日本ではそのほかにも、さまざまな花言葉が付けられています。
「繊細」はラベンダーの効能に関係しているのです。
ラベンダーは火傷に効く、肌に優しいといった効能があるとされています。
そのため、繊細が付けられました。
「清潔」「優美」「許し合う愛」「期待」「幸せが来る」などもラベンダーの花言葉です。
英語の花言葉は、献身的な愛という意味の「devotion」、沈黙や静寂を意味する「silence」、疑いの「distrust」などがあります。
ラベンダーにはどんな品種がある?
ラベンダーと一口に言っても、さまざまな品種があります。
ラベンダーには代表的な5つの系統があるのでご紹介します。
まず1つ目は「アングスティフォリア系」です。
アングスティフォリア系は北海道などでよく見られる品種で、寒さに強く暑さに弱いといった特徴があります。
小さな粒がいくつも重なりあったような花で、非常に香りが強い品種です。
そのため、香料の原料やドライフラワーとしてもよく利用されています。
花の色は薄い紫や濃い紫、ピンクや白などさまざまです。

次に「ラバンディン系」です。
こちらは、アングスティフォリア系の改良種で、暑さに比較的強い品種ですので関西より西の地域でも育てられるようになっていますし、初心者でも育てやすいでしょう。
太めの茎と大きな花穂が特徴で、生長すると1m程度になる大型品種です。
花の色は薄い紫や青紫色が多くなっています。

「ストエカス系」はウサギの耳のような花穂の形が特徴です。
その特徴的な形からもっとも見分けやすい品種でしょう。
暑さには強いのですが寒さに弱い品種です。
香りは薄めになっていますが甘い香りのため、観賞用として人気が高くなっています。
また、花の色も紫だけでなく赤や白、ピンクや黄色と豊富なので、観賞用にはぴったりです。

「プテロストエカス系」は葉が特徴的なラベンダーです。
レースのような美しい葉を持っていることから、レースラベンダーとも呼ばれます。
暑さや寒さに弱いデリケートな品種で、小ぶりな花をつけるのです。
香りは特徴的で、花の色は濃い紺色や薄ピンク、白などがあります。

最後は「デンタータ系」です。
デンタータは、ラテン語で「歯のような」という意味を持っています。
ギザギザとした切れ込みが特徴の葉があり、まるで歯のように見えることからこの名前がつけられました。
四季咲きの品種なので、年に2回花が楽しめるのも特徴です。
花の色は濃い紫色となっています。

花言葉は誤解のないように添えて贈ろう
このように、ラベンダーの花言葉はさまざまなものがあります。
誤解を招きかねない花言葉もあるため、プレゼントなどと合わせて贈る際には気をつけるとより良いでしょう。
誤解されないようにするために、ラベンダーを贈る際には花言葉のカードも添えてみてはどうでしょうか。