観葉植物で加湿できるって本当?噂の真相を大解明!

観葉植物で加湿できるって本当?噂の真相を大解明!

家具だけしか置いていない部屋に、ポンと植物を置くだけで雰囲気がパッと爽やかになり、心も和みますよね。
そんな観葉植物に、実は、加湿効果もあるという噂を聞いたことはありますか?
観葉植物が「心を潤してくれるだけでなく、お肌もプルプルにしてくれていた!」ということがあったら最高ですよね。
でも、実際のところどうなのでしょうか。
今回は、観葉植物で加湿ができるという噂が本当なのか、詳しく検証していきます。

 

どうして「観葉植物には加湿効果がある」と言われるの?

植物がたくさん生えている自然の中と、都会の真ん中を比べてみると、確かに湿度に違いがあるように感じるということ、ありますよね。
実は、それは「蒸散」という植物の働きにありました。
植物は、体内にある水分が、水蒸気となって空気中に発散される「蒸散」という呼吸のような働きを日々行っています。
根っこから吸い上げ、茎を通って葉にたどり着いた水分は、「気孔」という小さい穴から吹き出します。
その水分は空気中で水蒸気となり、植物の周りの湿度が上がる。
これが「蒸散」の仕組みです。観葉植物も同様に、この「蒸散」を日々行っています。
空気中に水蒸気を発散しているわけですから、「観葉植物に加湿効果がある」という噂が立つのも理解できます。

 

ほぼナシに近い!?観葉植物の加湿効果

では、本当に観葉植物に加湿効果はあるのか、じっくり見ていきましょう。
皆さんは「部屋を加湿したい」と思うときはどんなときですか?
ズバリ、乾燥する「冬」と答える方がほとんどではないでしょうか。
保湿効果のある化粧水を塗っても肌はパリパリになり、ひどいときは咳き込んでしまう。
そんなときに観葉植物が部屋を加湿してくれれば、なんと住み心地のいい部屋になるでしょう。

しかし、残念ながら、冬は植物による「蒸散」があまり行われません。
気温が低い冬場は、植物の活動が鈍くなり、水やりもあまり必要ないので、部屋を加湿させるほどの水分を蒸散しません。
「水をもっとあげればいいのでは?」と水やりをしてしまうと、逆に根腐れしてしまうので注意しましょう。
実は、観葉植物の蒸散が活発になるのは夏です。
でも、夏に加湿、したいですか?そもそも夏場や梅雨時はジメジメしていて、むしろ除湿が欲しくなる季節ですよね。
欲しい冬場にほとんど加湿できず、逆に、除湿してほしい夏場にさらに加湿してしまうとなると、加湿効果目的で観葉植物を部屋に置くのは、やや不適当のようです。

部屋の加湿につなげる観葉植物の利用方法とは?

必要なときに加湿してくれないならば、観葉植物は部屋の加湿には全く使えないかというと必ずしもそう言い切れるわけではありません。
確かに、蒸散効果で部屋の湿度をちょうどよくすることは不可能ですが、ちょっとした工夫で、観葉植物を使って部屋を加湿へと「つなげる」ことはできます。
観葉植物の中には乾燥に弱い品種があります。
この、乾燥に弱い植物を部屋に置くと、特に乾燥する冬場は部屋を加湿しないとすぐに枯れてしまいます。
前述したように植物は、冬場はあまり活動をしないので、蒸散効果は感じられないでしょう。
しかし、乾燥を嫌う植物を守るためには部屋を潤った状態に保つ必要があり、加湿器を設置することが必然となります。
その結果、観葉植物が直接的に保湿してくれるわけではありませんが、部屋を常に加湿することにつながります。
緑の少ない冬場に、部屋で生き生きとしている植物があると心も潤うので、一石二鳥ですよね?
では、乾燥が苦手なオススメの観葉植物にどんなものがあるのかを見てみましょう。

まず、モコモコとした、小ぶりで可愛い見た目の「セネギネラ」。
室内でも室外でも、丈夫で育てやすく、初心者にオススメの品種です。
半日陰や日陰でも育ってくれますが、あまり日が当たらないと葉の色が悪くなってしまうので時々日光浴をさせてあげましょう。
柔らかい触り心地のモスグリーンの葉が、心を癒してくれるはずですよ。

繊細で爽やかな葉が特徴の「アジアンタム」も観葉植物として人気の品種です。
高温多湿が得意なシダの仲間で、乾燥すると葉がチリチリになってしまうほど多湿を好みます。
特に、乾燥しやすいエアコンの風には当たらないように注意しましょう。
環境が合えば、手間をかけずにどんどん大きくなる品種です。
大きくなった姿は優雅で、部屋を美しく彩ってくれますよ。

「ツデー」もぜひオススメしたいシダ科の観葉植物です。
日陰に耐え、室内のどこでも育ってくれるのが魅力です。
葉が翼のように伸びた姿は部屋を南国気分にしてくれます。
水切れに注意して、たっぷりと水をあげてくださいね。

 

観葉植物から加湿効果は望めない

観葉植物に加湿効果があるという噂の検証をしてみましたが「加湿効果がある!」というには、やや役不足の感が否めません。
確かに、観葉植物は蒸散するので、部屋の加湿につながっているのですが、必要なときに部屋の加湿をするほどのパワーはなさそうです。
ただ、観葉植物を導入することで心も和み、部屋の加湿を忘れずに行う習慣を身につけるという方法はありそうですね。
乾燥に弱い植物は浴室で育てられるものもあるので、色々と調べてお気に入りの植物を飾ってみてはいかがでしょうか。