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意外と簡単!観葉植物を水栽培で楽しむ方法

水栽培

水栽培で植物を育てるというと、ヒヤシンスやクロッカスが有名かもしれませんね。
しかし、実は観葉植物も水栽培できることを知っていますか。
観葉植物のなかには水と容器、そして液体肥料を用意するだけで育てられる品種もあります。
手軽にお部屋にグリーンを取り入れられるのが水栽培の魅力。
水に植物を挿すだけで始められる水栽培にトライしてみましょう。

観葉植物も水栽培できるって本当?

観葉植物というと土を使って育てるというイメージを持つ人もいるかもしれませんね。
しかし、観葉植物だからといって必ずしも土に植えなければ育たないというわけではありません。
なかにはポトスやセントポーリアのように水栽培向きの品種もあります。

実は植物を育てるために最低限必要なのは、水と栄養分と光の3つだけです。
土は植物にとって絶対に必要なものというわけではないのです。

土は植物にとっては、根を張れるようにして体を支えやすくする水や栄養分を根から吸収しやすくする役立つ微生物が育つ環境を提供する、といった役割を持っています。
絶対に必要なものというよりは、あくまでも成長をサポートしてくれる大切なものという位置づけかもしれません。
したがって、培地や土の中の微生物の働きをする肥料など代わりの役割をするものがあれば、必ずしも土にこだわる必要はありません。
土を使わない水栽培でも植物は十分育ちます。

似た言葉だけど中身は別物?水栽培と水耕栽培の違いとは

水栽培と水耕栽培はほぼ同じような意味合いで使われることもある言葉です。
しかし、正確な意味は少し違います。
水栽培は容器に水を入れ、そこに育てたい観葉植物を挿して育てる方法です。
水と容器、液体肥料を用意して、あとは植物を挿すだけという手軽さが魅力です。
使う容器は専用のものを用意してもよいのですが、コップや空き瓶などでもOKです。
あとは容器に水を張り、植物を入れるだけで栽培を始められます。
比較的小さな植物向きの栽培方法ですが、花を花瓶にいける感覚で室内にグリーンを置けるのは大きな魅力ではないでしょうか。

水耕栽培

一方、ハイドロカルチャーとも呼ばれる水耕栽培は水だけで植物を育てるわけではありません。
そこが水栽培とは大きな違いといえる点です。
水耕栽培ではハイドロボールといわれる人口土に植物を植え、水やりをしながら育てていきます。
ハイドロボールはほぼ土のような感覚で使えるため、土と同じように植物を支える役割が期待できます。
安定性が高い分、頑張れば大型の観葉植物を育てることも可能です。
最初水栽培で発根させた観葉植物を、育ってきたらハイドロカルチャーに植え替えるという育て方もありますよ。

初心者もトライOK!水栽培におすすめの観葉植物

水栽培に適した植物かどうかを見分ける条件は、水だけでも発根しやすいかということです。
この条件にあてはまる観葉植物としてはアロマティカスやオリヅルランアイビーサボテンなどがあります。
特にアロマティカスやライムポトスなどは剪定した部分を水に指しておくだけでも簡単に根が出てきます。
失敗しづらい分、水栽培が初めてという人でも育てやすいのではないでしょうか。

すでにサボテンの鉢植えを持っている人にはサボテンの水栽培もおすすめです。
まずはサボテンの根っこについた土をよく洗い流し、根っこの部分を短くカット。
その後新聞紙に包み日の当たらない場所で10日ほど乾燥させてから、水栽培の容器に植え替えます。
日の当たらない場所に置いておけば、1週間ほどで発根してくるはずです。

変わったところでは、アボカドやパイナップルも水栽培できます。
調理中に出たアボカドのタネやパイナップルのヘタは捨てずに、水挿しして育ててみるのもアリです。
美味しく実を食べたあとは、観葉植物として目で見て楽しめます。

ポイントを押さえて楽しもう!水栽培で失敗しないコツ

水栽培には土で部屋が汚れない、手軽に始められるといったメリットがありますが、その一方でマメなお手入れが必要になるという注意ポイントもあります。

まず気をつけてほしいのが水や肥料の量です。
水の量が多すぎて根の部分が全部水に浸かってしまったり、濃い肥料を与えすぎたりしてしまうと根腐れを引き起こす原因になります。

また、水を使う水栽培では植物周囲の湿度が上がりやすくなります。
そのためカビや雑菌が繁殖しやすく、衛生状態に気をつけないと植物がだめになってしまいます。
また、しばらく放置しておくと水中に植物プランクトンが増殖していわゆる「アオコ」が発生してしまうおそれもあります。
アオコそのものは植物に対して害は及ぼさないのですが、水質の悪化を招きます。
そのためアオコの発生は、長期的に見るとあまり好ましい状況とはいえません。

こうした困った事態を防ぐためには肥料のやりすぎや水の量に気をつけつつ、毎日水を交換することが大切です。
水を毎日交換することには、水中につねに新鮮な酸素を補給するという意味合いもあります。

植物に十分な酸素を供給するためにも、カビやアオコの発生を防ぐためにも、水栽培の水は毎日交換するようにしましょう。

水栽培

手軽にお部屋にグリーンを!水栽培を始めよう

水栽培を始めるのに特別な道具や資材は必要ありません。
容器はガラスコップや空き瓶でも十分なので、とりあえずあとは水さえあれば始められます。
挿し木の感覚で簡単に観葉植物を育てられるのが水栽培の魅力なのです。
また、サイズも小さいため、ちょっとした隙間にも飾ることができます。
管理も比較的ラクなので、気軽な気持ちでトライしてみてはいかがでしょうか。