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樹木の冬の過ごし方

皆様こんにちは。GDスタッフです。
先日は関東地方でまさかの雪が降りビックリしましたね!

千葉方面に赴きましたら、真っ白で朝方でももう積もり始めておりました!
雪が降ってしまうと、作業は何もできなくなるので厄介者です。
下草など雪の重みで折れてしまったりするので、茎の弱いものは軒下に避難させましょう。

さて、今回は「樹木の冬の過ごし方」です。
私たちはコートを着たり、マフラーをしたり、手袋をしたり、ホッカイロを貼ったり、靴下を2枚重ねにしたり・・・と様々防寒対策をして寒さをしのいでいますね。
自然界にある樹木は春に新芽を出すためにどのように冬越ししているのかを皆様とシェアしたいと思います。

 

落葉樹は晩秋に紅葉し葉を落とします。
その後春に向けて芽吹きの準備をしているわけです。
自然環境中では寒さに加え乾燥などいろいろな気候変動から自分の身を守らなければなりません。
葉の落ちない常緑樹でも生長をやめ、眠ったようになって冬を越します。

落葉樹🍂の場合・・

落葉樹は晩秋に葉を落とします。
これは冬の間は養分や水分を取ることが出来ないので、無駄な養分や水分を使わないようにする為です。
秋になると、葉の柄の付け根に離層というものができます。
葉が落ちた後は、この離層が蓋のように傷口をふさぎます。
そうして、樹木の体には糖分や脂肪を蓄え寒さに負けない強い体になるのです。
ヤマナラシについての記述だと、夏の体つきでは-9.5度の温度までしか耐えられませんが、冬の体では-24度まで耐えられるとのことです。
まさに動物の冬眠と一緒ですね。
樹木も生きている事がよく分かります。

常緑樹🍃の場合・・

常緑樹も冬に寒さに耐えるために夏から秋にかけて糖分や脂肪をたくさん蓄えています。

冬芽と種類

春になると樹木は葉を出したり、花を咲かせたり、枝を伸ばしたりしなければなりません。
その為に冬の間丸裸に見える落葉樹でも、よく見ると芽をつけていて、春が来るのを今か今かと待っています。
この冬越しする芽を冬芽を言います

鱗芽(りんが)

若葉、花の基となる部分が芽鱗と言われる鱗状もので覆われています。
樹種:イチョウ、ツツジ、ナナカマド、タラノキ等

裸芽(らが)

花芽がむき出しのもの
樹種:アジサイ、コムラサキ、ムラサキシキブ等

陰芽(いんが)

冬芽が樹皮や葉痕の中に隠れています。
樹種:ネムノキ、ニセアカシア、エゴノキ等

陰芽とは

葉の付け根部分に形成された芽を腋芽(えきが)と言います。しかし、腋芽は全てが成長して枝になるわけではありません。腋芽が成長せずに痕跡のようになって残っていて、長期間にわたって潜伏し、機会があれば成長できる能力を保持している芽を「陰芽」または、「潜芽・潜伏芽」と言います。陰芽があることによって、伐採や剪定の人為的要因、あるいは自然災害によって枝や幹が折れた場合でも、萌芽(ほうが)して再生する事が出来るのです。萌芽力のある樹木は胴切りしても、切断面の下から芽吹きます。それは、そこに潜在している陰芽があるからなのです。(シマトネリコ 等剪定で丸裸にしても芽吹くのはこの為なのです。)

副芽

春になると、冬芽が伸びて開き始めます。
しかし、早く開きすぎた為遅霜でせっかく伸びた芽が枯れてしまうことがあります。
そのような時、ポプラ・ニワトコ・ブドウなどは枯れた葉の脇から、副芽という代わりの芽を伸ばします。
スタメン以外に控えもいるということですね!賢い!!

 

このように樹木は何もしていないようで、クマ🐻やカエル🐸が冬眠するように事前準備をして冬をむかえているのです!
動植物と言われるように、植物も生きていると言う事ですね!
この時期住宅街などを歩いていますと、落葉した樹木がたくさん見られます。
その樹木を見るたび、「あ、芽が出ている・・あれは鱗芽かな?」と思います。
また一つ、樹木の愛で方を学ぶ事が出来ました。
皆様も庭木の芽の状態を見てこれは何かな?
膨らんできたな等、冬を乗り切ろうとしている樹木の頑張りに注目してみるとまた一つ冬のお庭での楽しみが増えるのではないでしょうか(^^)?

LET’S 植栽! ENJOY 園芸!!

 

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