こんにちは、IN NATURAL STYLE編集部です。
6月の第3日曜日といえば父の日。
多くの人が日頃の感謝を込めてお父さんに贈り物をする日です。
今年はどんな物をプレゼントしようかとあれこれ悩む人もいるでしょう。
いまや日本の国民的行事の一つとしてすっかり定着している父の日は、いったいいつから始まったのでしょうか。
ここでは、父の日の由来や日本に広まった時期、父の日に適したプレゼントなどについて解説していきます。
父の日の始まりはいったいいつ?
父の日は6月の第3日曜日ですが、なぜこの日が父の日になったのでしょうか。
実は、一人のアメリカ人女性による父親への思いがきっかけとなっています。
ワシントン州に住むジョン・ブルース・ドッド夫人という女性が子供の頃、アメリカは南北戦争時代でした。
父親が復員後、間もなく母親を亡くしますが、終戦後の貧しい混乱期に、自分と5人の兄を男手一つで育ててくれたのが父親でした。
そんな父親を敬愛していたドッド夫人は、1908年にアメリカで母の日が始まったことを知り、「母の日があるなら、父の日もあるべきでは」と考えます。
翌1909年、ドッド夫人は、通っている教会の牧師に父の日をつくってもらうようにお願いします。
そして6月19日の第3日曜日、父親を祝う礼拝がおこなわれたため、ワシントン州は6月の第3日曜日を「父の日」としました。
その後、父の日はアメリカ国内に広まり、1972年「父親を尊敬し、称え祝う日」として正式な祝日に制定されます。
日本でも父の日は1950年頃から徐々に浸透していき、1980年代から一般的な行事となったのです。

父の日にバラを贈る理由
母の日にカーネーションを贈るように、父の日にはバラの花を贈る習慣があることをご存じでしょうか。
習慣になった理由は、父の日を提唱したドッド夫人が、父の墓前にバラを供えたことがきっかけと言われています。
日本では特に黄色のバラが人気で、父の日には黄色のバラを贈る人は少なくありません。
父の日の普及を目的として1981年に設立された団体が、お父さんへのプレゼントには黄色いリボンを提案していることもその影響の一つです。
黄色は「幸せ」「喜び」「希望」などを表し、家族の幸福を望むメッセージとして黄色いハンカチをモチーフにした映画もありました。
バラの花言葉には「愛情」や「尊敬」という意味があり、父の日のプレゼントは感謝の気持ちをバラに託して贈るのも素敵です。
普段からバラという花に馴染みがない人は、こういう機会にこそバラを贈ってみてはいかがでしょうか。
まれに白いバラが選ばれることもありますが、白は故人に供える色とされているため、黄色など他の色とアレンジして贈ることをおすすめします。

海外では父の日はどう祝う?
父の日は、日本やアメリカだけでなく、祝いの行事として多くの国で定められています。
ただし、すべての国が6月の第3日曜日としているわけではありません。
イタリア、スペイン、ポルトガルは3月19日、ドイツは5月のキリストの昇天祭にしています。
韓国は5月8日で、台湾は「パパ」と「88」の発音が同じ8月8日です。
ブラジルは8月の第2日曜日、オーストラリアとニュージーランドは9月の第1日曜日、タイが12月5日となっています。
日本と同じく6月の第3日曜日としている国は、アメリカ、イギリス、カナダ、アイルランドなどです。
お祝いのスタイルとして、お花などのギフトをお父さんに贈ることが多いのは海外でも同じです。
友人を招いてお父さんに羽を伸ばしてもらったり、家族でアウトドアを楽しんだりする習慣も見受けられます。
それぞれの国の歴史や宗教観によって行事としての意味合いに違いがあるものの、お父さんへの感謝の気持ちは世界共通といえるでしょう。

父の日に適したプレゼント
6月は梅雨シーズンなので、父の日のプレゼントは清涼感のあるものや夏に向けたものが適しています。
お酒が好きなお父さんにはビールやワイン、衣類ならポロシャツや甚平などが人気です。
クールビズのある会社に勤めているお父さんには、通気性や吸汗性のある爽やかなシャツが適しています。
自然素材を使ったカードケースやペン立てなどもこの時期にふさわしいアイテムでしょう。
新鮮なイメージを演出する「お花のギフト」は、普段お花をもらう機会の少ないお父さんには喜ばれます。
黄色のバラの花束や鉢植えを贈る人も多く、父の日を象徴するプレゼントとしておすすめです。
高級感のあるユリも、小ぶりで上品なスカシユリなら花言葉に「子から親への愛」という意味があり、父の日に適しています。
黄色いガーベラやひまわりも、オリジナルのアレンジメントにして気軽に贈れる花です。
そのほかにもお父さんの好きな花や植物にメッセージカード添えて贈ると、感謝の気持ちが伝わりやすいでしょう。