父の日の由来は?日本で定着した時期や適したプレゼントは?

こんにちは、IN NATURAL STYLE編集部です。
毎年6月の第三日曜日は父の日と呼ばれ、普段お世話になっているお父さんへの感謝を表す日として日本では定着しています。
普段は照れくさくて素直に感謝を伝えられない親子でも、父の日にプレゼントを渡せば気持ちは十分に伝わることでしょう。
しかし、実は父の日は日本発祥の行事ではありません。
そこで、この記事では、父の日の由来や行事として定着した時期およびいきさつ、適したプレゼントについて紹介します。

父の日はアメリカから始まった?

父の日はアメリカが発祥の行事です。
1908年にアメリカのワシントン州で始まったのが由来だと言われています。
ワシントン州に住むジョン・ブルース・ドット夫人という人物はある日「母の日」が始まったことを知りました。
そこで「母の日があるのに父の日がないのはおかしい」という素朴な疑問を持ち、「父の日も作って欲しい」と牧師協会に嘆願したのがきっかけとされています。
ジョン・ブルース・ドット夫人が熱心に父の日の制定を願ったのにはある理由がありました。

その理由とはお父さんが子育てで大変な苦労をしてきたのを目の当たりにしてきたことです。
1861年にアメリカでは南北戦争という内戦が起こりました。
ジョン・ブルース・ドット夫人のお父さんは徴兵されてしまい、戦争が行われている間はお母さんが一生懸命に働いて家族を養っていたのです。
しかし、その結果お母さんは体の調子が悪くなってしまい、戦争が終わってお父さんが帰ってきた後すぐに亡くなってしまいました。
お父さんはその後、一生懸命に仕事と育児の両面で頑張り、残された6人の子どもたちを育て上げます。

そうした父の姿を見てきたジョン・ブルース・ドット夫人が父の日の制定を願うのは至極当然のことだったでしょう。
夫人の願いは1916年に実を結んでアメリカ全土で認知され、1972年にはアメリカの祝日のひとつとなって現在に至ります。

日本で定着したのは1980年代

アメリカでは1916年に認知されていた父の日ですが、日本で始まったのは戦後の1950年代に入ってからだと言われています。
しかし、始まった当初はそれほど普及せず、実際に一般的な行事として広まったのは1980年代に入ってからです。
これは母の日が明治時代から始まっていたことを考えると、時期としてはかなり遅いといえるでしょう。
日本で1980年代以降に父の日が広まったのは、ニューヨーク・サンモリッツホテルで開催された国際会議にある人物が出席したことが理由です。

その人物とは当時の一般社団法人日本メンズファッション協会理事長である伊藤恭一でした。
伊藤恭一は父の日の存在を知りませんでしたが、アメリカで行われている父の日の催しに感心し、日本でも広めることを決意します。
国際会議から帰国した伊藤恭一はさっそく理事会を招集して父の日の啓蒙運動に取り組んでいくのです。
伊藤恭一が所属していた一般社団法人日本メンズファッション協会は父の日の周知活動に力をそそぎ、「FDC(日本ファーザーズデイ委員会)」という組織を立ち上げます。
FDCはさまざまな方法で父の日を広めるための活動を行っており、2019年を迎えた現在でも活動を続けています。

黄色のバラを贈るのはなぜ?

日本では父の日に黄色いバラをプレゼントするのが定番だとされています。
その発端はアメリカで父の日を制定するために尽力したジョン・ブルース・ドット夫人が、亡くなった父のお墓に白いバラを供えていたことです。
ジョン・ブルース・ドット夫人のこうした父を思いやる行動が、夫人の死後に父の日にバラをプレゼントする行為につながりました。
アメリカでは父の存命中には赤いバラがプレゼントされますが、日本で黄色いバラを贈る習慣が始まったのは、FDCの取り組みが影響しています。

FDCは1982年に「父の日黄色いリボンキャンペーン」を開催し、黄色いリボンでお父さんに贈り物をすることを推奨しました。
黄色はお父さんに対しての「家族の愛情や尊敬を表現するイメージカラー」として啓蒙したのです。
その結果、アメリカで行われているバラを贈る習慣と黄色のイメージカラーがいつの間にか同化して、日本では黄色いバラを贈るという習慣が根付いたというわけです。

黄色のバラ以外に適したプレゼントは?

父の日のプレゼントとしては黄色いバラが定番ですが、別の物を贈ってもいけないわけではありません。
尊敬や家族愛を表す黄色にこだわる人のなかには、夏に開花時期を迎えるヒマワリを贈る人もいます。
ヒマワリの花言葉には「憧れ」や「敬慕」といった意味があり、父の日にふさわしい花です。
また、バラやユリといった花に比べると華麗すぎず、親しみやすいイメージのある特徴もお父さんに贈るには向いているでしょう。

バラを贈る場合には黄色が定番ですが、他の色を組み合わせてみるとより一層喜ばれるプレゼントになることがあります。
たとえば、白いバラには「心からの尊敬」という意味が込められているので、父の日のプレゼントとして使われるケースも珍しくありません。
ただし、白いバラは「故人に贈る」というイメージも強いので、メインにしないように気を付けましょう。
バラやヒマワリ以外では、「子としての愛」や「親想い」という花言葉を持つスカシユリも人気です。
定番の黄色いバラではなく、いつもとは少し違うプレゼントにしたいという人はスカシユリがおすすめです。