皆様こんにちは。好奇心の塊担当shioriです。
先日何気なく「今日は何の日調べ」に没頭していたところ、興味深い記念日を発見しました。
1月29日:昭和基地開設記念日
1957年(昭和32年)の1月29日、タロ・ジロでお馴染みの南極昭和基地が開設されたことに因んだ記念日だそうです。
なんと最初の昭和基地はプレハブ式の建物だったそうですよ!
たったこれだけ雪が降っただけでも耐え難いのに、あの南極で、プレハブ暮らし!?
ウル○ラヒート○ックもSASAWASHI製品も無い時代に!?
ちょっと想像できませんよね……。
もちろん寒さが辛いのは植物も同じです。
そこでふと疑問がわきました。
そういえば南極にも花って咲くの?
私たちが馴染みのある植物は、みんな寒さが苦手。
寒さが得意な子たちだって耐える力には限度があります。
(うちの可愛いあの子はどのくらいの寒さまで耐えられるのか、気になったら「耐寒性」で調べてみましょう)
南極ほど寒かったら、さすがの植物も生きられないだろうと思いがちですよね。
だけど私は考えるのです。
凍っているとはいえ大地がある南極に、本当に植物は生きられないのでしょうか。
南極で日々調査を進めている皆さんにも、実は一時の癒やしになるような花があるんじゃない?
というわけで……
南極にも花は咲くのか調べてみた
はい。持ち前の好奇心を発揮して心ゆくまで調べてみました。
結論から言いますと、南極に花は……咲いてました!
そもそも南極にも100種類以上の植物が生きているそうです。
ただそのほとんどが蘚類や苔類のいわゆる「コケ植物」なのだそうで。
つまり花とか咲かせるタイプじゃない、渋いヤツら。
じゃあ花が咲く種類はというと?
実はたった2種類しか存在しないんですって!
それではいよいよご紹介致しましょう。
南極に咲く、2大アイドルです!

ナンキョクコメススキ
学名:Deschampsia antarctica
イネ目 イネ科 コメススキ属
南極大陸に自生する種子植物の1種。コロニーを形成することで、非常に低温の環境にも適応しています。
間違いなく花の咲く植物ですが、イネ科なので咲く花は非常にささやかです。

ナンキョクミドリナデシコ
学名:Colobanthus quitensis
ナデシコ目 ナデシコ科
南極大陸に自生する種子植物の1種。花弁がない花なので、花弁に見えている黄色い部分は萼です。
高い割合で自家受粉し、多くの種子を作ることで発芽率を高めており、厳しい環境に適応する工夫が伺えます。
いかがでしょう?
どちらも控えめな容姿ですが、過酷な南極という環境で不意に姿を見かけたら愛おしくてたまらないのではないでしょうか。
この子たちが見られるのは成長期である夏の2-3週間のみ。
しかも南極の中での分布地はわずか南極半島(西海岸)だけなんだそうです。
寒い寒い南極大陸で生きているだけでなく、花まで咲かせるなんて、一体どれだけのパワーを小さな体に秘めているのか……。
生存競争に勝つためあえてライバルの少ない極寒の地を選んだのか、
それとも繰り返される地殻変動の中で取り残され必死に生きられる場所を探したのかは分かりませんが、
これぞ生命の神秘と底力! を感じますよね〜。
まさに植物の浪漫だと思います。
――あれ?
南極大陸での分布地は南極半島だけ?
たしか昭和基地って南極半島からかなり離れたプリンス・ハラルド・コーストだったような……
…………。きっと各国の南極調査団の癒やしであることに変わりはないですよね!