徹底解説!オリーブの基礎知識や育てかた

オリーブ

銀緑色の葉やしなやかな枝が美しいオリーブは、ギリシャ・スペイン・イタリア・フランスなど地中海の国々を原産とする樹木です。
役に立つ植物として古代から人々の暮らしと密接に結びついていましたが、現代においては鑑賞用に鉢植えされたものも増えてきました。
今回は、目に美しく食べておいしいオリーブの特徴や育て方について、詳しくご紹介します。

 

紀元前から暮らしに欠かせなかったオリーブの花言葉とは?

オリーブはモクセイ科オリーブ属の常緑樹で、古代ギリシャ・ローマ時代から現代に至るまで、地中海地方の生活や風景に欠かせないものとされてきました。
というのは、オリーブの実は食用、オリーブ油は食用と灯火用、幹は家具調度・生活用品・芸術作品の材料、葉や根は薬用と、無駄な部分が全くないほど有用な植物であるからです。

オリーブの最も有名な花言葉である「平和」は旧約聖書に由来します。
すなわち、「ノアの箱舟」の洪水の後、水が引いた丘から鳩が最初に箱舟に持ち帰った葉がオリーブだったと書かれており、国連旗はそれにちなんで2本のオリーブの枝葉が世界地図を囲む意匠デザインとなっています。
オリーブの他の花言葉としては「知恵」「勝利」も有名です。
これはギリシャ神話に由来し、知恵の女神アテナが人間に与えた植物であること、またオリンピックの起源であるアテナの祭りの競技勝者にオリーブ冠が与えられたことから来ています。

オリーブの原産地はイタリア・フランス・スペインといった南欧の国々で、温暖で雨が少なく風通しの良い地中海性気候のエリアです。
そのためオリーブは乾燥に強く、水やりの手間があまりかからないことを特徴としています。

 

地中海性気候に近い環境を整えることがオリーブ栽培のコツ!

オリーブを育てる際には、日本と南ヨーロッパの気候が違うことを頭に置き、なるべく原産地に近い環境を作り出してやることが大切です。

まず、じゅうぶんに日光が当たることが必要なので、風通しの良い戸外に置くのが適しています。
とはいえ真夏の直射日光に長時間さらさないように注意してください。
室内で育てることも可能ですが、時々は戸外に出してやったり意識して日当たりの良い場所に移動してやったりするなど、日光浴をさせることが必要です。

気温の低い時期には霜枯れに注意し、室内に入れるか、霜の当たらない場所に鉢を移動させましょう。

水やりは頻繁にしなくても大丈夫ですが、土の表面が乾いたら鉢の底から水が出るほどたっぷりと与えます。
鉢植えは地植えよりも乾燥しやすいため、その点に注意してください。
暑い時期に水分が不足すると葉が落ちてしまうことがあります。

土はアルカリ性のものを選ぶのが良いでしょう。
肥料は3月・6月・9月と年に3回、緩効性化成肥料か油かすを土に撒いて与えてください。
葉の先が黄色っぽくなるのは土の中のマグネシウムが不足しているサインなので、苦土石灰やオリーブ専用肥料を与えましょう。

 

オリーブに付きやすい害虫とは?その予防と対策

オリーブは観葉植物の中では比較的、病害虫に強い樹木です。
とはいえ、日照時間が少ないと病害虫に対する免疫力が下がってしまい、ダメージを受ける場合もあるので、あらかじめ対策を知っておいてください。

最も注意が必要なのは、オリーブアナアキゾウムシです。
樹の内側から食い荒らすため気付くのが遅れがちですが、株の根本におがくずのような木くずがあったら間違いなく発生しています。
幹に開いた穴を見つけて、中にいるオリーブアナアキゾウムシをピンセットなどで引きずり出して殺さなければなりません。
予防法としては成虫が発生する3月から11月頃に、オリーブアナアキゾウムシ専用の殺虫剤を使ってください。

オリーブの新芽や実を食べてしまうのはハマキムシです。
葉が葉巻状に不自然に丸まっている場合はハマキムシがいると考え、殺虫しましょう。

オリーブの根を食い荒らしてしまう厄介な害虫はコガネムシの幼虫です。
根が詰まっている鉢植えのオリーブが弱ってきたら発生している可能性があるため植え替えを行いますが、その際に根の間に虫が隠れていないかよく確認してください。
土が酸性だと発生しやすいため、普段から苦土石灰などを土にまいて中和させておくようにしましょう。

春から秋、特に3月から5月にかけてはアブラムシが多く発生し、新芽や若い葉などの汁を吸われて木が弱ってしまうことがあります。殺虫剤を使って駆除しましょう。

それから、種類や形・大きさも様々なカイガラムシも木の汁を吸うため、木が弱る原因となります。
なかにはカイガラのないタイプのカイガラムシもいるため、不自然なものが幹や葉についていたら図鑑などで調べて駆除しましょう。

 

新居のインテリアにもぴったり!ポジティブな意味を持つ常緑樹オリーブを育てよう

オリーブは見た目がオシャレで美しいばかりでなく、紀元前から地中海地方の人々の生活を支えてきた歴史と伝統を持つ植物です。
また、オリーブにはポジティブな意味の花言葉が複数あり、なおかつ一年中緑色の枝葉を楽しむことができるため、結婚や転居した人へのお祝い品として贈ることにも向いています。
庭や玄関で育てるのも素敵ですし、日光浴に気をつければ室内でも育てることができるので、洗練された生活空間を演出することができるでしょう。
オリーブが健やかに育つコツを覚えて実践し、いつも緑がそばにある心豊かな暮らしを送ってください。