木材としての樹木たち

蝉の声をあまり聞かないうちに秋の虫が鳴きだしました。

もう夏も終わってしまうのでしょうか。GDスタッフです。

今回は身近なお庭や公園にある樹木が実はもっとあなたの近くに存在しているというお話しです。

テーブルやイスをはじめ家具は素材にこだわり、

自宅のテーブルの木材は何かを知っている人も多いと思います。

では、爪楊枝は?将棋の駒は?かまぼこ板は?お寺の鐘の突き棒は?

考えてみると木材が使われてますね。

クロモジ

年配の方であれば認知度も高い。言わずと知れた高級爪楊枝の材料。

楊枝を使う風習は仏教伝来とともに日本に伝わった。

当初、僧侶たちがクロモジの枝の一端穂のように砕いて、歯ブラシのようにして使った。その後歯の間にはさまったものを取り除きやすいように先を削って尖らせ、現在の爪楊枝の使い方が広まったらしい。

特徴はとてもよい香り。

枝を折ると柑橘系ように甘く、それでいてスッキリした香りが鼻をくすぐる。

サルスベリ

庭木に多く最近は街路樹にもなっているが夏になるとピンクの花がたくさん咲き

その木に気付く人も多いはず。皮が剥がれるとすべすべした幹が特徴。

硬い部類に入る材で粘りもあり耐久性に優れている。

大量に出回る材ではないが、丈夫さや粘り強さが生かされて

乱暴に扱われることもある玩具につかわれている。

伊勢玩具の独楽やけん玉の材になっている。

ミズキ

女性の名前にも使われたりするが、ミズキと聞いて大抵の人が想像するのはハナミズキ。ミズキとは別の樹木。

ミズキは根からの水の吸い上げが強く、春先の葉がでる前の時期、樹皮に傷をつけたり枝を折ったりすると多量の樹液がでる。この現象からミズキの名がついたといわれる。

材は色の白っぽさが目立つ。ほとんど年輪が見えず肌目が緻密で滑らかである。

程よい硬さで暴れが少なく加工も難しくない。

東北地方ではこけしの材料として現在も重用されている。

ツゲ

庭木として刈り込まれて丸くなったり生垣になったりと良く知られている。

と思いきやそれらはほとんどイヌツゲであり別種の樹木。

庭木としてのツゲの利用はごくわずからしい。

しかし、ツゲの材は日本の木の中でも非常に優れているので昔から有用材として重用されてきた。

用途で有名なのは将棋の駒や櫛。

伊豆諸島の御蔵ツゲは将棋の駒。鹿児島の薩摩ツゲは櫛に利用される。

シュロ

現在の学術的にはシュロは木には分類されない。単子葉植物だからである。

耐寒性、多湿、乾燥にも強く昔はよく植えられたようで見かけることも多い。

現在はむしろココスヤシやワシントンヤシ、フェニックスに人気が集まりシュロを植えることは無くなった。

仕事がらシュロ縄にはよくお世話になっていて他にもタワシやシュロ箒にもなっている。

意外な使われ方をしているのが幹(木ではないから茎?)の部分。

なんとお寺の鐘撞き棒に使われているのである。

全国の鐘撞き棒の材はシュロがかなりの割合を占めているそう。

適度な硬さの材なので鐘を傷めず柔らかみのある音がでるからだそうです。

樹木七変化

その他にも輪かんじき、弓、水中眼鏡等様々な物の材として使われています。

その多くは昔の話で現在は別の材に取って代わっている物も多いですが

樹木の材としての魅力を知っているとふとした時に気付いてほっこりすること間違い無しです。

 

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