知れば納得!水やりのコツ 。

こんにちはガーデンデザイン課スタッフです。

植物を育てる上で欠かせない“水やり”
前々回のブログでもちらっと出ましたが「植物に水をあげる」という単純作業のようで、水やりはやり方を間違えると植物を枯らしてしまう原因にもなりかねません。

そこで今回は水やりのあれこれご紹介いたします。

植物の中の水

みなさんご存知の通り、人間の体はほとんどが水でできています。
性別や年齢で差はありますが、胎児では体重の約90パーセント、新生児では約75パーセント、子どもでは約70パーセント、成人では約60~65パーセント、老人では50~55パーセントを水が占めているそうです。(引用/SUNTORY水大辞典)

同じように植物もほとんど水でできています。
もちろん種類にもよりますが高等植物と言われる根・茎・葉で構成されているものは葉の水分量は約80%〜90%。
人間が水分をとらなければ死んでしまうように、植物も水分をとらないと生きていけないのです。

水やり三年

園芸の世界では昔から「水やり三年」という言葉があります。
植物への水やり方法を習得するには三年はかかるという意味です。
それくらい水やりというのは植物を育てる際に最も重要で難しい作業ということなのですが、なぜそんなに難しいと言われているか…

  1. 植物の種類によって、水を多く欲しがるものとそうでないものがいる。
  2. 植物は生育時期によって水を欲しがる要求量が異なる。
  3. 植物が植えられている土の種類が異なる。
  4. 天候や季節によって状態は常に変わる。

1)〜4)からご察しの通り、水やりは、植物そのもののこと・土のこと・天候のことなどを総合的に判断して行うから難しいのです。
とはいえ、1)〜4)について気に留め把握することで育てている植物に合った水やりをすることができるのです。

水やりのタイミング

水はいったい何時あげればいいのか。最適な時間帯をご存知でしょうか?
水やりは本来、植物が活動しようとしている時、水を欲しがっている時に行うものです。

通常は朝に行います。
これから日が昇り、気温も上がってくると植物は葉裏の気孔を開き呼吸をすると同時に蒸散を盛に行います。
水分が外に逃げていくので当然出ていく分の水分を補わなければいけません。
出て行きっぱなしでは枯れてしまいます。
基本的にはこのタイミングが水やりのタイミングです。

夕方以降は蒸散作用も落ち着くので植物は水分をあまり必要としなくなります。
朝水をあげて夕方には乾いているのがベストです。
それでも夏場は気温が高く蒸散作用が長引くので朝夕2回の水やりが必要になります。

水やりの素朴な疑問

水やりの疑問①「夜の水やりはOK?」

50:50(フィフティーフィフティー)です。

上記にもあるように、夜間は基本的には植物は水を欲していません。
植物は日中に光合成で合成した糖を必要な箇所に夜間に移動させます。
糖濃度が高くなると浸透圧の関係で水も引っ張られるのでその部分が肥大伸長します。
なので糖が移動する夜間に過剰な水分があると茎が徒長しやすくなります。

ただ、朝は慌ただしく水やりをする暇がないよ!という方の場合、
夜は水やりに適さないからとあげないままでいると水分自体がなくなり枯れてしまうので、
そこはご自身と植物の状況を判断して夜間に水やりを行いましょう。
(※冬季の夜間の水やりは根が傷む原因となるので避けましょう。)

水やりの疑問②「夏季の日中の水やりはなぜNG?」

我々もお客様のお宅にて植栽をさせていただいた際、水やりの注意点として夏場は日中に水をあげないでくださいとお伝えしています。
なぜでしょうか?

夏季の日中はとてつもなく気温が高くなり、植物自身の温度も高くなります。
そこに水やりをすると外からの温度と自身の温度に大きな差ができストレスを感じてしまいます。

また、夏はホースの中に残っている水がお湯になっているので、
うっかりその水を植物にかけてしまうと植物にお湯をかけていることになり傷めてしまいますので要注意です。

水やりの疑問③「鉢植えは土が乾いたら水やりするのはなぜ?」

一般的に鉢植えの植物に水やりをする場合「土の表面が乾いたら水やりしてくだい」と言われています。
インナチュラルでも植物をご購入されたお客様にはそうお伝えさせていただいております。
なぜ乾いてからなのでしょうか?

土の表面が常に湿っているのに水やりをすると植物の根は水に溺れた状態になります。
そうすると根は呼吸ができなくなり窒息状態になります。
また、いつも水が身近なところにあるため、新たな根を伸ばしたりしっかりした根群を発達させなくなります。

それに対し、土が乾いてから水やりをするとスムーズに水が土の表面から鉢底まで沁み渡り根に酸素も供給することができます。
水やり後の鉢内の水がスムーズに排出され鉢内の空気が交換されるためにも土が乾燥してから水やりをしましょう。
酸素の供給目的もあるので鉢底から水が出るまでたっぷりとあげ隅々まで行き渡らせましょう。

水やりの疑問④「地植えの植物は水やりをしなくてもいい?」

状況に応じて水やりは必要です。
お客様宅にて地植えの植栽をさせていただいた時、水やりについては植え付け後根付くまでの期間はしっかりと水やりをお願いしております。
根が張っていない分地中内の水分の吸収がきちんとできないためです。(植え付け季節によって頻度は異なります)
植え付け後根をしっかり伸ばし根付いてしまえば基本的には水やりせずに降雨のみで成長していきます。
しかし、気温の高くなる夏季や長期間雨が降らず日照りが続くときはさすがに水分不足になり、植物も元気がなくなりしおれてきてしまうので水やりが必要です。

水やりの疑問⑤「ジョウロでの水やり方法」

ジョウロに水を入れて植物にかかるようにジャーっとあげればいいんでしょ?と思われる方も多いでしょう。間違ってはいません!ただ、ホースにしてもジョウロにしても、特に花苗にお水あげする際は少し注意しみてください。水圧で花茎が折れてしまうこともあるので、花自体に水が当たるように上げるのではく、できれば花に向かってではなく地際に向かって水を向けてあげるといいでしょう。ちょっとしたことですが、そんな小さな植物への気遣いが長く花を楽しむ秘訣だったりもします。

水やりのまとめ

「水やりはどのくらいの頻度でどのくらいの量あげればいいですか?」とよくお客様からご質問を受けますが、
前述の通り、正直なところ一概にこれくらいの量の水をこの頻度で行えばいいとは断言できるものではありません。
育てている植物の特性によって、気候によって、土の状態によってそれぞれを観察しながら状況に応じての水やりが必要となります。

水やりの基本事項はおさえ、注意すべきポイントに気を留め植物と向き合うことでおのずと水やりのタイミングや量がわかるものなのです。
ぜひ状況に合った水やりを心がけてみてください。
より生き生きと元気に成長してくれることでしょう(^^)

 

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