ガジュマルってどうやって育てるの?知っておきたい基礎知識

ガジュマル

手軽に育てられる鉢植えの観葉樹は暮らしに潤いを与えてくれます。
様々な種類の観葉樹がありますが、なかでもガジュマルは世話が簡単で丈夫なため、忙しい人でも育てやすい樹木です。
剪定にそれほど凝らなくても趣ある姿に成長するので、ガーデニング初心者にもおすすめできます。
今回は、そんなガジュマルを美しく健康に育てるためのお世話のコツについて、詳しくご紹介していきます。

キジムナーが幸せを運んできてくれるかも!ガジュマルの特徴とは?

ガジュマルはアジア太平洋地域の亜熱帯から熱帯が原産で、日当たりの良い場所を好む常緑樹です。
樹齢100年を越えることもあり、成長すると高さが20メートルに達することも珍しくありません。
また、成長につれて幹が太くなるばかりでなく地表に露出した根や気根も肥大化して、生えている場所にある建物を侵食してしまうほど生命力が強いところに、なんともいえない野性的な魅力があります。

ガジュマルがある風景として最も有名なスポットは、カンボジアのアンコール・ワット近くにあるタ・プローム遺跡でしょう。

また、日本では沖縄に多く生えており、名護市の「ひんぷんガジュマル」は町のランドマークとして有名です。
沖縄では、ガジュマルにはキジムナーという精霊が住んでいると言い伝えられています。
髪が赤い少年の姿をしたキジムナーは魚の目玉が大好物で、いたずらもしますが人なつこく、仲良くなった子供や人に幸せをもたらしてくれるとされているんです。
ですから沖縄では、ガジュマルの木の根元に小さなハシゴを置いて魚の目玉をお供えし、「願いを叶えて」とお願いする習慣があります。

ガジュマル栽培の注意点は日当たり・温度に応じた量の水やり・水はけ!

ガジュマルのお世話にはさほど手間がかかりませんが、以下のポイントに注意をしてください。

一年の大半の時期は日当たりの良い場所に置いたほうが良く育ちます。
しかし、夏の直射日光を浴びすぎると葉が焼けてしまうため、その時期はカーテンなどで遮光した場所か半日蔭の場所のほうが良いでしょう。

水やりの量は気温に応じて加減します。
気温が10℃以上の場合にはたっぷりと水をあげてください。
目安は土の表面が乾かないようにすることです。
一方、気温が10℃以下になったら水やり回数を徐々に減らしていき、冬には土が乾いてから2~3日後に水やりを行います。
また、ガジュマルは空気中の湿度を好むので、一日に一度は霧吹きなどで葉にも水分補給しましょう。

ガジュマルは熱帯原産の植物なので暑さには強いですが、寒さには少し弱い性質を持っています。
0℃までは耐えるといわれているものの、気温が5℃を下回る時期になったらベランダや庭に出したままにせず、暖房設備のある屋内に鉢を移動してください。

ガジュマルは比較的病気に強いですが、寒い時期に水をやりすぎると根腐れを起こす場合があります。
それを防ぐため、土は水はけの良いものを使いましょう。
一般的な観葉植物用の土だけでもかまいませんが、できれば観葉植物用の土2:赤玉土1:鹿沼土1で配合した土を使うとベターです。

また、ガジュマルは根も大きく成長するため、ずっと同じ鉢のままで育てていると、根詰まりや根腐れを起こしやすくなります。
1~2年に1度くらいの頻度で、一回り大きな鉢に植え替えてあげると良いでしょう。
植え替えの時期は成長期である5月から6月が適しています。

ガジュマルに葉水が足りないと害虫がつきやすくなることも!

ガジュマルは病害虫にも比較的強い植物ですが、絶対に虫がつかないわけではありません。
害虫がついた場合の症状と対処法を知っておけば、万が一の時にも適切に対応することができます。

ハダニがつくと葉の裏から汁を吸われてしまうことにより、葉が白っぽくなってしまいます。
こんな時には殺ダニ剤などを使用して駆除が必要です。
葉水が不足して乾燥気味だとハダニが発生しやすいため、日頃お世話する段階から気をつけておきましょう。

また、アブラムシやカイガラムシも乾燥気味の時に発生しやすいです。
予防としては普段から霧吹きで葉水を与えておくか、あらかじめオルトランなどの薬を土にまいて吸収させておく方法があります。
発生してしまったら駆除薬を散布してください。
カイガラムシの場合、発生が少しなら歯ブラシなどでこすり落としてもかまいません。
それから、風通しが悪い場合もカイガラムシが発生しやすくなるので気をつけましょう。

梅雨時期などナメクジがよく出る季節に鉢を戸外に出しておくと、花芽や葉を食べられてしまうことがあります。
少し食べられた程度なら問題ありませんが、小さい株の葉のほとんどを食べつくされたり成長点まで食べられてしまったりすると枯れることもあるので、油断は禁物です。
予防法としては、コーヒーかすや椿油かすを土に混ぜ込む、または水で希釈した木酢液や竹酢液を散布する方法があります。

小さくても南国の森を再現してくれるガジュマルを育て、生活に潤いを!

本来は巨木に成長するガジュマルですが、鉢植えで栽培して適度に剪定を行えば、高さ2メートルくらいまでの姿を保って楽しむことができます。
もちろん、もっと小さく育てることも可能です。

太陽が大好きなガジュマルは、たとえ小さくても熱帯樹の力強さやエキゾチックな魅力に満ちています。
ですから、健康に育てることができれば、忙しい毎日の中でもリゾート気分を感じさせてくれる存在です。
別名「多幸の木」とも呼ばれるガジュマルの育て方をマスターして、一年中緑に親しむ暮らしを楽しんでみてはいかがでしょうか。

ガジュマル